羽根つき餃子、ぷるもち水餃子の大阪王将│5フリーで食卓へお届け
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羽根つき餃子

  • 2021年11月23日

お好みの方法で!羽根つき餃子の色々な焼き方

前回の記事で開発ストーリーをご紹介している、羽根つき餃子。味はもちろん水いらず、油いらず、フタいらずで本当に簡単に焼けるのが魅力ですよね。 しかし私も日常的にこの羽根つき餃子を見ていて、ひとつ気にかかっていることがあります。それは基本的に1パック12粒の餃子を円形に配列した写真が多いなあ、ということ。美味しそうなんで良いのですが、焼き餃子を食べたいときって、12粒一気に焼いて食べたいときもあれば、6粒だけ、とかたまには4粒だけ焼いて食べたい、という時もあるのは私だけではないはず。 そこで今回は6粒や4粒でもキレイに羽根つき餃子を焼くための焼き方についてご紹介したいと思います。 まずは基本の確認 羽根つき餃子12粒を円形にする焼き方 大阪王将中の人曰く、12粒を円形に焼くためには直径24cmのフライパンがオススメらしいです。まずは12粒で焼くキレイに焼く方法と共に、基本的な焼き方をみてみましょう。焼き方の動画もありますので、こちらもチェック! テフロンなどの加工が入ったフライパンを使用する 鉄製のフライパンなどでも焼くことはもちろん可能。ですが加工が入っている方が羽根つき餃子をキレイに焼き易いです。 餃子はギリギリまで冷凍庫 これ、ご存知でした?「どうせ火を通すんだから適当に常温のキッチンに出しておいても大丈夫でしょ」なんて考えたりするのですが、実は直前までカチカチに凍っている方が、キレイに焼けるんです。 中心に「羽根」を作って餃子並べる! 円形に12粒並べるときには、中心に「天使の羽根」の形に2粒の餃子を対象的に並べ、その周りに対角線に餃子を置いていくことを意識しながら残りの10粒を並べます。この配置にすることで、羽根の素が溶けると良い感じにフライパンに広がっていくのです。 中心の「天使の羽根」の周りに残りの10粒を配置して… できあがり!美味しそうです。 一人で食べるし12粒だと多い…という時に!円形6粒で羽根つき餃子の焼き方 大阪王将の店舗もそうですが、外食の餃子専門店では1人前6粒のことが多い気がしますね。12粒同様、直径24cmのフライパンでも構わないのですが、羽根が丸くキレイにつくように焼きたい、という場合には20cmのフライパンがオススメ。 並べるときには、12粒とは違い、そのまま6粒を円形に並べて焼きましょう。 焼けました!6粒で円形に並べても、キレイに羽がついて美味しそうです! お店みたいな直線で焼きたい!直線4粒で羽根つき焼き方 お店のように直線的に餃子を並べてキレイに焼く為には、これ、玉子焼き用のフライパンです! 今回使用したのは13*18cmの玉子焼き用フライパン。 4粒の餃子を直線的に並べます。羽根ができるので近づけすぎず、少し間隔を開けて焼きます。 焼き上がりはこんな感じ!長方形に羽根がついています。 ほんのちょっとつまみたいだけなの、という時に!3粒で羽根つき餃子を焼いてみる お好みスタイルで焼けるのが羽根つき餃子の魅力。たまにはほんの少しつまみた、という時もあるはず。そんな時のために直径14cmのフライパンで3粒の餃子を焼いてみます。 3粒でもしっかり焼けました! 餃子を焼くって、楽しい いかがでしたか?今回様々な焼き方で羽根つき餃子を焼いてみましたが、いずれも中々素敵な焼き上がりになったのではないかと思います。ちなみに、4粒以下の少ない粒数の場合にはフライパンが小さいこともあって火の通り方が違うようで、弱火でじっくり焼くのがポイントです。 羽根の素が溶け出し、羽根がつき始め、香ばしい香りと共にこんがりとした色合いに仕上がってくる…そして最後にお皿をかぶせてひっくり返すと現れる、こんがりとした焼き餃子。そんなライブ感と共に、綺麗に餃子が焼ける事自体もちょっとした達成感だったりするもの。皆さんもお好みの焼き方で羽根つき餃子を楽しんでいただければ幸いです。

  • 2021年11月12日

ボジョレーヌーボー 2021年解禁!合わせて食べたい餃子を考える

今週11月18日は2021年ボジョレーヌーボー解禁日。ということで今回は今年のボジョレーヌーボーと餃子を考えたいと思います。 そもそもボジョレーヌーボーとは? フランス南部、ブルゴーニュ地方のボジョレー地区で、その年に収穫されたぶどうである「ガメイ種」で造られる新酒のことを「ボジョレーヌーボー」と呼ぶそうです。 ボジョレーヌーボー 2021年のキャッチコピーは? 毎年この時期になると話題になるのがその年の出来を表すというキャッチコピー。過去には以下のようなキャッチコピーがあったそうです。 2000年 出来は上々で申し分の無い仕上がり 2001年 ここ10年で最高 2002年 色付きが良く、しっかりとしたボディ 2003年 並外れて素晴らしい年 2004年 生産者の実力が表れる年 2005年 59年や64年、76年のように偉大な年の一つ 2006年 とてもうまくいった年 2007年 果実味が豊かでエレガント 2008年 フルーツ、フルーツ、フルーツ 2009年 数量は少なく、完璧な品質。桁外れに素晴らしい年 2010年 果実味豊かで、滑らかでバランスの取れた 2011年 3年連続で、偉大な品質となった 2012年 心地よく、偉大な繊細さと複雑味のある香りを持ち合わせた 2013年 繊細でしっかりとした骨格。美しく複雑なアロマ 2014年 エレガントで味わい深く、とてもバランスがよい 2015年 記憶に残る素晴らしい出来栄 2016年 エレガントで、魅惑的なワイン 2017年 豊満で朗らか、絹のようにしなやか。しかもフレッシュで輝かしい 2018年 2017年、2015年、2009年と並び、珠玉のヴィンテージとして歴史に刻まれるでしょう 2019年 有望だが、生産者のテクニックが重要な年 2020年 非常にバランスが取れた爽やかさのある仕上がり 2021年のキャッチコピーは「採れたてのいちごにかじりついたような味わい」だそうです。 年々大げさになってるんじゃないの?と思うような表現にも思えてしまいますが、今年は若干方向性が異なるようにも見えますね。 2021年は4月にフランスを襲った寒波の影響で、歴史的な規模の霜害が発生したそうで、近年とは違った味わいのぶどうが出来たのかもしれません。 2021年 ボジョレーヌーボーと合わせたい大阪王将の冷凍餃子を考える 今回はボジョレーヌーボーのワインと合いそうな冷凍餃子を考えてみたいと思います。 その前に、ボジョレーヌーボーにはどんな料理が合うのでしょうか?調べてみるとワインといえばココ!というエノテカさんのサイトにこのように書かれています。 「ガメイ」というブドウ品種は、イチゴのキャンディーやフランボワーズのような可愛らしい香りが特徴的で、軽やかでフレッシュな果実味溢れる味わいが楽しめます。トマトや梅などの酸味が料理に加わると、ワインの酸味と寄り添い、相性がぐっと良くなります。「ガメイ」のフルーティで繊細な味わいなので、シーフードのサラダやさっぱりとした前菜もいいですよ。 出典: https://mot-wine.mottox.co.jp/season/nouveau2021.html なるほど!とても参考になることが書かれています。それでは、この前提知識を元にどんな料理が合うかを考えてみようと思います。 料理で頑張りすぎずにワインを楽しむ!ぷるもち水餃子をそのままで! レシピを見て、材料揃えて…など考えずにボジョレーヌーボーを楽しみたい!ということもあるはず。そんなときにはぷるもち水餃子をそのまま合わせてることができますよ。 鍋に水を入れ沸騰したら、「大阪王将ぷるもち水餃子」をそのまま入れて約5分茹でる あるいは冷凍のままの「大阪王将 ぷるもち水餃子」を皿にのせて水をかけ、ラップをして電子レンジで加熱 これだけです! このままでもワインに合うのは、「何にでも合う」と自身をもってオススメしてくれた開発者のお墨付きがあるだけあります。 しかしせっかくなので、ワインに合う食べ方をタレのアレンジ、という形で紹介したいと思います。 普段のタレをワインに合いそうな形に置き換え 餃子のタレといえば「醤油」「酢」「ラー油」。これら餃子における3種の神器ともいえるものですが、構成しているそれぞれの要素の主な役割を考えると 醤油→塩味 酢→酸味 ラー油→辛味+風味(香り) といったところでしょうか。ここは様々な意見があるでしょうが。これを別のもので置き換えてみます。例えば 酢→白ワインビネガー ラー油→エクストラヴァージンオイル で置き換えます。 白ワインビネガーは米酢よりも酸味が強いため、よりスッキリした味わいになり、「ガメイ」とよく合います。 マスタードソースで上品さとパンチをプラス お好みの割合で配合するのが一番ですが、参考までにタレについての良書「たれ・ソースの黄金比レシピ345」(主婦と生活社)にも「マスタードソース」として紹介されていました。 白ワインビネガー 3 : オリーブオイル 1 : 醤油 1 マスタードの粒感の奥にみりんの甘みと、醤油の塩分が加わり上品な味わいに。わさびを加えてパンチを足しても良いです。 余談ですが、こちらの書籍はもっている調味料や作りたいたれ・ソースから基準となる黄金比を書いていてくれるので、とても便利です。 シンプルにレモン+岩塩 調理時で水分を含んでいる水餃子は、岩塩とレモンを直接つけてスッキリといただくことができます。強めの味がほしければガーリックパウダーを足しても良いですね。 アレンジしてワインに合う料理に早変わり!ぷるもち水餃子 ぷるもち水餃子としらすのアヒージョ 大阪王将ぷるもち水餃子に、しらす・にんにく・唐辛子を加えてオリーブオイルをかけて火にかけるだけのシンプルなアヒージョ。 レシピはこちらからも読めます。 材料 大阪王将ぷるもち水餃子 1/2袋※7~8個 しらす 50g にんにく2片 唐辛子 2本 オリーブオイル 大さじ5 塩 適宜 こしょう 適宜 パン(※バケットなど) 適宜 作り方 鍋に水を入れ沸騰したら、「大阪王将ぷるもち水餃子」をそのまま入れて約5分茹でる。 ※冷凍のままの「大阪王将 ぷるもち水餃子」を皿にのせて水をかけ、ラップをして電子レンジ(500W)約3分加熱でもOK。 ①を茹でている間に、(スキレットなど小さめのフライパンか小さめの鍋に、オリーブオイルを入れ、皮をむいたにんにく・唐辛子を入れて弱火にかける。 ②に茹でた①の大阪王将ぷるもち水餃子としらすを加えて2分ほど煮て、お好みで塩、こしょうで味を整える。そのままテーブルに出していただく。お好みでパンにのせていただく。 トマトの酸味と共に!ぷるもち水餃子トマトスープ 大阪王将ぷるもち水餃子にトマトの旨味と酸味が染みわたるヘルシーな水餃子スープです。 レシピはこちらからも読めます。 材料 大阪王将ぷるもち水餃子 6個 カットトマト缶 150g 人参 1/4本 玉ねぎ 1/4個 キャベツ 2枚 オリーブオイル 大さじ1 にんにく 1かけ 洋風スープの素(固形) 1個 水 300ml 塩・こしょう お好みで 粉チーズ お好みで 作り方 野菜はすべて1cm角にカットする。にんにくはみじん切りにする。 鍋にオリーブオイルとにんにくを入れて弱火で熱し、香りが立ったら中火にして、①の野菜を入れしんなりするまで炒める。さらにトマト缶を加えて少し炒める。 水と洋風スープの素を加え、煮立ったらアクを取り除き、ふたをして弱火で5分ほど煮て、塩、こしょう各少々で味をととのえる。 「大阪王将ぷるもち水餃子」を入れ、さらに5分煮込む。 器に盛り、お好みで粉チーズをかける。 焼いてそのままワインとバッチリ合う大阪王将 羽根つきチーズぎょうざ 贅沢にもゴーダチーズ、チェダーチーズ、カマンベールチーズ、パルメザンチーズ、クリームチーズ、ステッペンチーズの6種類のチーズを使っているのが大阪王将 羽根つきチーズぎょうざ。 油いらず・水いらず・フタいらずで焼くだけで、そのままワインに合うこと間違いなしです。 餃子で楽しいボジョレーヌーボーを! […]

  • 2021年11月11日

【キャンパーオススメ】 冷凍食品を使って絶品キャンプ飯!

 秋も深まった今、楽しめる遊びのひとつと言えば…キャンプ! 景色キレイで気温もちょうどいい今のシーズンは、キャンプをはじめアウトドアに最適!ということで、 今回はキャンプ初心者の方や料理が苦手キャンパーさんにオススメな冷凍食品を使ってラクしてウマい絶品キャンプ飯をご紹介! メスティンやスキレットに入れて火にかけるだけ!『餃子たちのアヒージョ』 キャンプ飯定番になりつつあるアヒージョですが食感の違う、餃子二種使いで楽しさアップデートな逸品。焚き火しながらワインと一緒にどうぞ♪ 作り方はとにかく簡単!入れて焼くだけ!基本的に焚火でも失敗はしないはずです♪ 【作り方】 メスティンやスキレットに餃子を入れてから、火にかけ、焼き目がつくまでしっかりと焼く。 にんにく、オリーブオイル、唐辛子、プチトマトを入れて再び焼く。 最後、塩コショウとディルを添えて出来上がり! 食感を楽しむために、羽根つき餃子はしっかり焼き目をつけるのがポイントです! カリッ!ぷるん!モチ!な食感の組み合わせが最高!にんにくもしっかり効いていてカラダもホカホカに♪ 冷凍食品『大阪王将 ぷるもち水餃子』はコチラへ 冷凍食品『大阪王将 羽根つき餃子』はコチラへ 肌寒い日は、出汁が体に沁みる…『沁みウマ!ぷるぷるおでん』♪ こちら、クッカーやメスティンにおでんの具材と一緒に大阪王将 ぷるもち水餃子を入れるだけ!ぷるもち水餃子は、おでんの練り物とは食感が違うので、ぷるっぷるでモチっとした皮が飽きの来ない食感で楽しませてくれます。 【作り方】 大根は3㎝幅の輪切りにし、下茹する。こんにゃくは格子状に切り込みを入れ、2つの三画に切る。 メスティンにおでんの素と水を入れ火にかけ、具を入れ煮る! 最後に大阪王将ぷるもち水餃子を入れて、5分程煮込めば完成! 時短ポイントは、ゆで卵や大根だけ下茹でして持っていくとかなり時間が短縮できます! もしくは、スーパーに売っている下準備済の煮込むだけのおでんセットを使うのもOK! 冷凍食品『大阪王将ぷるもち水餃子』はコチラへ ちょっと寒い夜空の下で、焚火とおでんとビール…最高のご飯です。 【冷凍食品保冷グッズ】持ち運び便利でしっかり保冷できるオススメ保冷剤! 冷凍食品を保冷し、持ち運ぶ為にオススメの保冷剤は、ロゴスの「倍速凍結・氷点下パック」!こちらは、氷点下パックGT-16℃の約半分の時間で凍結が完了する商品なんです。 簡単に言うと爆速で⁻16℃をしっかり保つ為、冷凍食品の温度に最適です! コロナ禍でも外の空気を楽しめるキャンプ。是非、簡単で絶品キャンプ飯で気軽に外ごはんを楽しんでみてはいかがでしょうか(^^♪

  • 2021年9月29日

ほんまに油ハネへんの?!羽根つき餃子を厳しい条件で焼いて検証してみた

9月に入って一気に秋のこの頃。弊社が気合を入れているTV CMができあがりました。香里奈さんの魅力が光りつつも、大阪王将らしい仕上がりになっていて個人的にも大好きです!香里奈さんの関西弁が素敵。笑 さて、このCMの中でも話されているのが「大阪王将の羽根つき餃子はフタなしでも油ハネへん」というワード。実は弊社でも、お客様から「本当にフタなしでも焼けるんですか?」なんてお問合せをいただくこともあり、なかなか怪しい、もとい本当にそうなの?!と思うような機能だったりするんですよね。 そこで今回は、実際にフタなしで焼いて本当に油ハネないのか、検証をすることにしました! 一緒に焼いてくれるのはこの人 池野さん2020年までは営業でバリバリとスーパーの取引先様を訪れ、試食コーナーで羽根つき餃子のデモンストレーションをやって売り場を盛り上げていた。焼いた羽根つき餃子の数は1,000食を超えるのだとか?!現在は営業企画で色々企画を考えたり実行したりしている。  編集オガワ 池野さん、本日はよろしくお願いします!  池野さん お願いします!最近スーパーでの試食もできなかったりで餃子を焼き足りていないので、気合入っていますよ!  編集オガワ おお、頼もしい。でも今回は本当に「油ハネない」の?!という検証なので、厳しく検証しますよ。  池野さん 勿論です!  編集オガワ (すごい自信だな…本当に大丈夫なのか?)では、今回こんな感じで、フライパンの周りにコピー用紙を並べて「大阪王将 羽根つき餃子」を焼いてみたいと思います!  編集オガワ どうでしょう?フライパンの四方を埋めるこの布陣、ちょっと油ハネたらすぐにバレてしまいますよ。  池野さん お任せください!   フライパンに餃子を置いて   着火! 火加減は、フライパンの底に火がつくくらいの強さ(中火)にします。 たまにお客様から「羽根つき餃子の上手な焼き方教えて」と伺うことがありますが、火加減はキモとなる部分だったりします。火が強くならないようにするのがポイントです! 羽根の素が溶け出してきました。 羽根の素は溶け切って、ブクブク、となっています。この泡立ちと湯気で、餃子全体に火が回っていくんですよね。(平山さんインタビュー時に伺った、「蒸し」の役割だそうです。) 羽根がついてきてそろそろ出来たか?!という頃合い。しかしながら池野さん曰く  池野さん この状態でも美味しく召し上がることができますが、最後に羽根をキレイに仕上げるために、フライパンに均一に火が回るように少しだけフライパンを動かします。 とのこと。 さすが1,000食を焼き上げてきた男、キレイに羽根つき餃子を焼き上げるために妥協はしません。 確かに羽根がこんがりと円形についていて、よく焼けています!美味しそう! …しかし、今回大事なのは焼き上がりではありません。油がハネているのかいないのか、その点なのです。気になるコピー用紙を見てみましょう。 …ですが、これ、実はどの餃子もそうなのでは?と思ってしまいました。  編集オガワ どうなんですか、これ?!確かに油ハネなくてすごいのは分かりましたけど。実は他の餃子でも、フタしなくても焼けるんじゃないですか?  池野さん 実際にやってみると分かりますが、「フタいらず」仕様でないと、フライパンの周りに油が飛んでしまいますよ!  編集オガワ 本当ですかね?  池野さん それでは実際にやってみましょう!その代わり、キッチン汚れたら掃除してくださいね!  編集オガワ 望むところです! というわけで、急遽フタが必要な冷凍餃子で同じ検証をしてみることにしました! 餃子は変わっているのですが、絵的には同じですね。 他の餃子でも美味しそう…さすがです。というかフタしなくても焼けるには、焼けるんですね。 でも忘れてはいけません、今回は油がハネているかどうかの検証なのです、フタが必要な冷凍餃子の油ハネ具合はどうなのか、見てみましょう! 先程の大阪王将の羽根つき餃子と比較してみましょう。 これは結構な違いですね!先程のご説明にあったように、右の餃子ではフライパンの形に円形に油がハネていて、これだとキッチンに油がハネてしまう印象です。 これはフタいらず開発のインタビュー時に伺った「水と油の絶妙な混ざり具合」というものが為せる技なのかもしれません。 弊社のことながら、さすが。と思ってしまいました。 というわけで、大阪王将の羽根つき餃子、たしかに油がハネないことが検証できました! 皆様、安心して「フタいらず」で焼き餃子をお楽しみくださいね。 ふたつの焼き餃子が焼けていく様子は、こちらで動画にしましたので、良かったらご覧ください。 「絵的に地味」をひたすら実感しながらも、ちゃんと油がハネているのかどうかを確認できる一品になっています。 ※今回検証に使用させていただいたフタが必要な餃子は、本来はフタをして焼き上げるタイプの冷凍餃子で、また調査も記事にあるように当社調べです。実際に調理される場合には、商品の説明にしたがってフタをして調理してくださいね。 今回コピー用紙でフタをして焼いた他の餃子もしっかりと美味しかったです。冷凍餃子業界の進化は速い!

  • 2021年9月7日

羽根つき餃子開発リーダーに聞いてみた、大阪王将冷凍餃子の歴史3 驚き!5フリー実現への道

大阪王将羽根つき餃子では前回紹介の「フタいらず」に続くアップデートとして追加されたのが香料・甘味料・着色料・保存料・化学調味料の5つを使わない、という5フリー。 ▼前回紹介の「フタいらず」開発秘話はこちら ▼5フリーのご紹介は大阪王将ブランドサイトから 今回は5フリー開発のストーリーを、引き続き平山さんに伺います。 驚き!5フリー開発のきっかけ  編集オガワ そもそも冷凍食品で、しかも餃子だったりするとジャンクだなー、添加物盛り沢山なんだろうなーなんて思ったりするんですけど、違うんですか?  平山さん 全然違います!そもそも冷凍食品って、冷凍という技術を使っているんで保存料はそもそも、それほど必要無かったりするんですよ。  編集オガワ なるほど。納得だけど、意外な感じ。  平山さん そうそう、意外とこういった点は知らないお客様も多くて、ご説明させていただくと驚かれる方も結構いらっしゃいます。大阪王将の冷凍餃子については5フリー以前から保存料は使用していなかったんです。  編集オガワ そもそも5フリー、なんてなんで始めようと思ったんですか?  平山さん 実は素材を生かした味、というものを追求していく過程で生まれた発想だったんです。私達は日々メインの餃子についても改善の可能性を探っているのですが、その中で美味しさを実現するための選択肢のひとつとして、香料や着色料、化学調味料に頼らずに素材の力でそれを実現できないかと。  編集オガワ なるほど、味を追求する中での着想だったんですね。しかし「水いらず、油いらずで羽根つき」の発想もそこからだったような…味にうるさい会社ですねー。  平山さん 味にうるさい会社なんです!それが良いところでもあり、開発の悩みの種でもあり…ちょっとした原材料の変換なんかもすぐ気付かれてしまうんですよ。 やっぱり元々が外食から始まっているので、特にルーツである餃子については妥協は許されません。  編集オガワ 上司の○○さんですか?!  平山さん ○○さんだけじゃないですよ!上司の更に上の✖︎✖︎さんもだし、△△の□□さんなんて……  編集オガワ …別方向に話が進みそうなので、元に戻しましょう! そんな発想で取組み始めた5フリーですが、どこに苦労しましたか? 長い道のり…5フリー実現までの苦労  平山さん 味に関しては、化学調味料を使わないように味を仕上げるのが大変でした。不使用にすること自体は可能ですが、大阪王将のクオリティを落とさずに質感の高い味を作るのには非常に苦労しましたね。  編集オガワ それまで作っていた味の構成を変えるわけですから、大きな変化ですもんね。  平山さん そうなんです。水餃子にしても羽根つき餃子にしても、素材の加工をひとつひとつ見直して、その良さを最大限引き出す、というのが最初の取組でしたね。  編集オガワ (なんと面倒そうな…)  平山さん その上で、水餃子はどちらかと言えば早く完成形が見えました。先程説明したひとつひとつの素材の加工見直しに加え、味噌を入れてコクを出したり、調味料の見直しました。  編集オガワ 水餃子と羽根つき餃子で難易度が違うんですね。  平山さん そうなんです。レンジやスープで調理いただく水餃子と、焼き餃子である羽根つき餃子では、それぞれ求められる要素が違うんですね。  編集オガワ では、羽根つき餃子はどんな所に苦労したのでしょう?  平山さん 焼き餃子は焼くことによる香ばしさや具材の甘みが品位を上げるポイントでした。そこでこれまでのキャベツやにんにく、生姜に加え、ニラ、白菜などを加えています。  編集オガワ なんと、具材が増えてるんですね!化学調味料以外にも「フリー」にするために苦労した要素はありますか?  平山さん 着色料なんかも苦労しましたね。たれにも元々色とコク出しのために着色料を長年使用していましたが、代わりにりんご果汁を使うなど、工夫しています。  編集オガワ そうか、たれも5フリーなんですね。これだけのことを開発してしまうって、我が社のことながらスゴい!  平山さん 長いことかけて改良の試作を続けましたね。ですが私たち開発チームだけでなく、取引先の原料メーカー様にもアイデアをいただいたり協力をいただいたおかげで実現できた部分も結構あります。私達もまたメーカーですので、工場や品質保証といったメンバーにも、本当に何度もテストに協力していただきました。私たちだけではもっと苦労したか、実現も出来なかったかもな、と。会社全体が新しいことへのチャレンジに前向きなのは当社のいいところだなと思いますね。感謝です。  編集オガワ 他社に協力いただいたおかげでもあるんですね!この辺は食品メーカーとして大事なことですよね。そういえば平山さんはよく「私たち」という話し方をされますけど、開発チームはどんな雰囲気なんですか? チームの力で未来を切り拓く。開発チームと、その思い  平山さん 和気あいあいと働いていますよ!それぞれが自分のテーマで日々開発に取り組むので個人的なタスクは勿論あるのですが、そのタスクについても試食をみんなでして、意見を出し合ってアドバイスをもらったりしています。チームメンバーもグルメなのでちょっとしたひとことでも凄く良いヒントだったりするんです。  編集オガワ (上司とか関係なく、皆味にうるさいのでは…?) ここまでお話を伺っていて、開発って大変な仕事だなーと思いました。どんな想いで取り組んでいるのですか?  平山さん 大阪王将は飲食店から始まっているのですが、冷凍食品はお店とは利用いただくシーンが違うかな、と考えています。  編集オガワ そういえば東洋経済さんの大阪王将社長インタビューでもそんな話をされていましたね。 ▼インタビュー記事はこちら  平山さん そうです!冷凍食品の大阪王将は、お店の職人品質で味の追求はするのですが、家庭の味方になりたいと思っています。 今晩のおかずとしてあって良かった、いつも冷凍庫に置いておきたい、そんな食品を創りたいと思っています。焼き餃子なんかは、味は勿論ですが綺麗にやけたときは嬉しかったりするんですね。簡単・便利さだけでなく、そうした嬉しさや楽しさみたいなものも食品を通してご提供できたら良いな、と。  編集オガワ なるほど、そう考えると単に食品を作っているわけではないのですね。これから取り組んでいきたいことなどはありますか?  平山さん 感染症拡大の影響でお客様も中食が増え、中には「簡単・便利」だけでなく、多少手間がかかってもより本格的なものがほ欲しい、という声もいただいています。私達は両方に寄り添うなものを考えていきたいですね。 このような大きな環境変化だけでなくとも、お客様のライフスタイルは年々変わっていくので、3年後、5年後の生活を見据えて、開発も考えていきたいですね。  編集オガワ これからの冷凍餃子も楽しみです!ありがとうございました! 編集後記 これまで3回に渡ってご紹介してきた冷凍餃子の開発ストーリー。そこには個人プレーだけでなく他社様にも協力いただくことで実現できた、という工夫の数々やその根底にある「家庭の味方でありたい」という想いがあるということが分かりました。 大阪王将の開発チームは他にも個性豊かな面々が勢揃いですので、またストーリーと共に紹介していきたいと思います。 編集としても、こうしたストーリーと焼き立ての冷凍餃子をおつまみに、今晩の一杯をいただきます。

  • 2021年9月4日

羽根つき餃子開発リーダーに聞いてみた、大阪王将冷凍餃子の歴史2 フタいらず実現への道

大阪王将の羽根つき餃子、水や油をひかずに焼けるだけでなく、フタをしなくてもそのまま焼けて、綺麗に羽根がついてしまうって、ご存知でした? 実はお客様にもそのことを知らないままフタをして調理されている方もいらっしゃるようで、2021年2月にTBSさんの『坂上&指原のつぶれない店のでご紹介いただいたときにも、皆様が驚かれているのを嬉しく思いつつも、私達の広報活動が足りていないかも…なんて反省もしたものです。 外食のお店から冷凍餃子を作り始めるまでを教えていただいた前回ですが、 今回はアップデートにより「フタいらず」「油ハネない」が実現するまでの経緯について、リーダーの平山さんに伺いました。 第二章 冷凍餃子としてはセンセーショナルな「フタいらず」ができるまで  編集オガワ 前回羽根つき餃子ができるまでのお話を伺いましたが、なんで「フタいらず」なんてやろうと思ったのですか?  平山さん 私達は常に味を良くしていく、ということは考えているのですが、合わせて「水いらず」「油いらず」から更に便利にするには?ということを考えていました。 そんな中で、「フタがなくなったらもっと便利に、アウトドアでも焼いてもらえるのではないか」なんていうことを考えたんです。電子レンジで調理する食品ではなく焼いて調理するものですので、逆にそうしたシーンでの利用方法も楽しんでもらえるかな、と。  編集オガワ なるほど、    平山さん お客様に実際に冷凍餃子を焼いていただいているシーンなんかを見させていただいたこともあるのですが、一人暮らしをされているお客様の中にはそもそもフタ自体をもっていらっしゃらない方もいることを知ったこともあって。そうしたお客様は、そもそも大阪王将の羽根つき餃子を召し上がっていただけない事情があることも後押しの理由になりました。  編集オガワ 確かに。仕事が忙しかったり、そもそも外食やコンビニ中心の生活をしている方は、フタはわざわざ買わないかもしれませんね。僕も新卒で激狭の部屋に住んでいる頃はフライパンを置くスペースも勿体なかったです。笑  平山さん …  編集オガワ 今はフライパンもフタもありますよ!そんな中で、フタいらずの開発が進んでいくわけですが、こちらはどのような苦労があったのでしょうか?  平山さん やはり焼き餃子というお料理を作る中でフタが果たす役割は大きくて。まず「蒸し」の機能があるんですね。フタがあることで水分が水蒸気になって、餃子を芯まで温め、皮にも美味しく火が通っていくんです。 これがフタをなくすと、まず水分が無いので皮が乾いてカピカピになってしまうんです。  編集オガワ それは美味しくなさそうですね…  平山さん フタのもう一つの機能である「油ハネを防ぐ」というのもやはり難題で。フタをしていないので当然ながら油がハネてしまう。研究室のコンロ周りは毎回油まみれになってしまって、掃除が大変でした。笑  編集オガワ 味を創ったり、配合を考えたり、といった努力とは別の領域の、産みの苦しみですね。フタいらずで油ハネない、というのはどんなことを研究した結果できたのでしょうか?  平山さん まず最初に研究室でそれを実現するには、やはりレシピが重要ですね。得に今回は羽根の素になる部分のレシピ、水と油の配合がカギです。  編集オガワ 前回の羽根つき餃子を開発するまでにも重要だとお話されていた、水と油の配合ですね!でも考えてみると「水と油は混ざらない」なんて言葉があるくらいなのに、不思議な話ですね。  平山さん そうなんです!水と油は混ざらないからこそ、うまーい具合に水の中に油のつぶつぶが入っている状態を作り出すことが大事なんです。油の粒が細か過ぎてもだめだし、大きすぎてもだめ。その絶妙な状態を見つけるまでが難しいんですね。また、そういった状態を作り出すための最適な油を選んだり、配合だけでなく羽根の素の原材料をすべて見直すつもりで取り組んでいました。  編集オガワ 最初の羽根つき餃子ができるまでもそうですが、こちらもすごい苦労ですね。実際に最適なレシピができて、どうでしたか?前回では、工場で生産が始まるまで苦労がありましたが…  平山さん 今回は、これまでの経験があったので、最初に羽根つき餃子を開発するときほどは苦労しませんでした。といっても、新たに開発したものですので、ちゃんと作れるかな、とドキドキはしますね。  編集オガワ 経験が生きているんですね!  平山さん 発売前に、お客様に試食いただいたときに「焼けていく具合が見えていいね」と言っていただいたのは嬉しかったし、私達が気づいていなかった発見でしたね。 また、火が強すぎると、フタを開けたときには真っ黒、というような失敗も起きてしまう可能性があります。 フタがあると、透明のフタでも覗き込む必要があったり、または少しフタを開けてしまったり、といったこともあって、そうしてしまうとフライパンの温度が下がってうまく焼けなかったりするんです。 フタがないことで羽根が焼けていく具合が直感的にわかるので、うまく焼ける確率が上がったかな、と思います。  編集オガワ 確かに、パッと見て焼けてるかわかれば、焦げる前に火を止められますね!  平山さん 私達は「餃子を焼く」という工程を少しでも便利に、と考えていましたが、実際の調理って他の家事をしながらだったり、他の料理をしながらだったり、忙しいんです。餃子を焼くにしても、焼き具合ばかり気にしていられないんですよね。そうした忙しいなかでも、うまく焼ける餃子になったかなー、と思っています。  編集オガワ なるほど、家事全体のことを考えても便利なものができた、という訳ですね! テレビでも紹介された新しい便利機能が「フタいらず」。本来混ざらない「水と油」の混ざり具合で油がハネないようにする、というのは僕のような素人からすると不思議な話です。 次回はフタいらずに加えて開発された「5フリー」の開発秘話をうかがいます。

  • 2021年9月1日

羽根つき餃子開発リーダーに聞いてみた、大阪王将冷凍餃子の歴史

大阪王将の冷凍食品では最も代表的と言える羽根つき餃子。 パッケージから出すと冷凍された餃子の周りについている羽根の素の独特なフォルムや、焼き上がりのパリッとした香ばしい羽根の仕上がりを見ると「どうやったらこうなるの?」とつい思ってしまいます。 今回はその羽根つき餃子ができるまでのお話を、商品開発マネージャーの平山さんに聞いてみました。 序章 大阪王将が自社製冷凍餃子を始めるまで 編集オガワ 早速ですが、そもそも大阪王将は外食のお店ですよね?どんな経緯で冷凍食品を始めたのですか? 平山さん もともとは大阪は京橋でお店を出し、外食しかやっていなかった大阪王将ですが、ご家庭用の食事という目線では「ナホ」というテイクアウトの形で餃子の作っていました。その後、餃子専用の工場もでき生協様向けに餃子をつくっていくことになり、更には一般にスーパー様でも餃子を購入いただけるように、ということ冷凍餃子の開発が始まりました。 編集オガワ 持ち帰り用の生餃子、というのは冷凍ではないですよね。なぜ冷凍で作ろうと思ったのでしょうか?誰かノウハウを持っていたのですか? 平山さん 最初は誰もわかっていませんでした、自社の工場ができる前は調味料やレシピを送って他社様に委託していたんです。そこから委託先さんにも指導を仰ぎながらノウハウを積み重ねて自社内製化を進めることができたんです。現在もこうした委託企業と協同して品位や、品質の向上を図っているんですよ。 編集オガワ 我が社だけではなく、他の会社にご協力いただいて初めてできたんですね。 平山さん 最初は「美味しい冷凍餃子を作るんや」って、気持ちと勢いで初めて、何とかしてしまうあたり、弊社らしいなと思う部分もありますね。笑 編集オガワ この冷凍餃子は、すでに「羽根つき」だったのでしょうか? 平山さん いえ、最初は「羽根つき」ではありませんでした。最初は大阪王将として冷凍餃子を発売し、その後リニューアルで「たれ付」の冷凍餃子を発売したんです。これが多くのお客様に気に入っていただけるきっかけになりました。 編集オガワ なるほど、それで今も羽根つき餃子はたれが付いているんですね。 羽根付き餃子 開発のきっかけ 編集オガワ 「羽根つき」になったのは「たれ付」の後でしょうか? 平山さん そうです、ちょうど私が入社したのがこの頃で。入社したてで会社にも慣れていませんでしたが、新分野への挑戦をするチームに加入することになり、驚いたのを覚えています。 編集オガワ 最初から「羽根つき」にしよう、という話にはなっていたのですか?なぜ羽根を付けようと思ったのでしょうか? 平山さん そうですね、「たれ付」の次に「羽根つき」の構想はあったようです。そもそも私達は餃子の味にはそれまでの開発でも継続的に取り組んでいて、「今よりも更に、ご家庭で本格的な餃子を冷凍で実現するにはどうすればよいか?」を考えた結果、羽根つき餃子のアイデアが出てきたそうです。 そして、「羽根」を開発する過程で「油いらず、水いらず」の調理法も合わせて実現できることになりました。 編集オガワ 大きな変化ですね。どうやってそのようなことが実現できたのでしょうか? 平山さん 「羽根つき」で「油いらず、水いらず」を実現するには「羽根」の素である穀物粉と水、油の配合が鍵なんです。 当時はまだ開発メンバーも少なかったので、とにかくその配合を何通りも考え、それを作っては焼き、作っては焼き、を繰り返して最適なものを探す、という開発をしていました。当時は水と油の粒子を観察するための顕微鏡も持っていなくて、近くの大学に借りていたこともあったんですよ。笑 もちろん、今はしっかりした顕微鏡を購入してもらっていますが。 編集オガワ もしかして、関東工場の近くの東洋大学ですか? 平山さん そうです、それがきっかけで東洋大学さんとの産学連携の研究への取組が活性化しました。 編集オガワ それだけの苦労があった、ということは、最初に羽根付きが成功したときにはすごい達成感があったのではないですか? 平山さん それがそうでもないんです。 研究室でうまい配合ができてうまく焼けたとしても、それが工場のラインでちゃんと再現できないと、お客様の元に羽根つき餃子を届けることができないんですね。なので研究室で成功をした後は工場での成功を目指す努力が必要で、これが更に大変でした。 編集オガワ 工場で安定してつくる、というのは大変なんですね。どんなところが難しいのでしょうか? 平山さん それまでのたれ付餃子とは大きく仕様が変わるので、設備や餃子を載せるトレーも変更の必要がありました。 変更した設備を使って重量がぶれないようにしたり、餃子をうまくトレーのポケットに入るようにしたり、バッター液を安全に安定して仕込むようにしたり、と全行程で試作と同じようにトライ&エラーを繰り返していましたね。 生産部や品質保証部といった開発以外のメンバーも総出でテストや会議を繰り返していました。 編集オガワ 聞いているだけでも気が遠くなるような苦労ですね。 平山さん そうですね、ですので研究室での成功よりも、むしろ達成感があったのは工場でちゃんと餃子ができたときですね。どちらかというと達成感、というよりは「やっとうまく流れたー」という安堵の気持ちの方が強かったと思います。 「水や油を使わずに餃子を焼けるしくみ」と「羽根がつくしくみ」というのはそれぞれ別物に感じますが、「羽根を追求した結果水や油を使わない方式に行き着いた」というのは面白い話ですね。 まだ設備が整っていない頃からトライ&エラーを繰り返して冷凍餃子が作られることになったと考えると、今の「フタいらず」というのはいったいどうやってできたの?なんて思ってしまいます。 次回はその「フタいらず」開発秘話を伺います。