羽根つき餃子、ぷるもち水餃子の大阪王将│5フリーで食卓へお届け

究極の時短ごはん「ワンプレート」「トレー入り」が2024年も人気

「ワンプレート」、「オンザトレー」などと呼ばれる冷凍食品のジャンルは、近年注目の的ですね。コスパも重要だけれども、皆さまがもっと気になってきたのは「タイパ」。タイムパフォーマンスを重視する時代の流れを感じます。

電子レンジのボダンを押して、ワンクックで1つの食事が出来上がる。なんだか昭和初期のSF小説に登場しそうな夢の商品が、冷凍食品だからこそ実現できています。

■懐かしい「TVディナー」の話題

ワンプレートという響きに、懐かしく思い出すのが、1980年代に聞いたアメリカの「TVディナー」です。1950年代にアメリカで急速に普及したテレビによって。家に居るときはテレビに釘付けという人が続出。食事を作る時間も削りたいという人々のために開発された、テレビを観ながらでもオーブンに入れることができて、出来上がったらそのままソファでテレビを観ながら食べられる、というコンセプトのカテゴリーです。

「TVディナー」は、ワンプレートに料理が数種、1食分が盛り付けてあります。電子レンジが普及すると、レンジ対応になっていきました。まさに現代の日本で人気の「ワンプレート」冷凍食品ですね。

もちろん、テレビではなく現代はスマホ、という違いはありそう。スマホを片手にレンジで解凍、そして動画を観ながら食べる、ということになります。

日本のメーカーでもいくつかチャレンジがありました。今のブームの前はというと、1997年発売のミツカン「タイムディッシュ」。シロップを添えたパンケーキにミニハンバーグと付け合わせ温野菜、フライドポテトとスクランブルエッグの「パンケーキアメリカンセット」が懐かしい。からだが青い魔法使いのようなキャラクターがPRしていました。しかし、期待通りにはいかず残念な結果に。

時代が早すぎたかと思います。

■女性の手軽なランチからコンセプト明確なディナーまで

現在はどうかというと、ワンプレートジャンルで一歩先をリードしているのは、ニップンの『よくばり』シリーズです。和の『よくばり御膳』、洋の『よくばりプレート』、たっぷり満足の『よくばりメシ』と多彩で、プラントベースの2品も含まれる14品。「冷凍調理セットもの」市場でメーカーシェア№1のアイコン(インテージSCI2019年4月~2023年11月)をパッケージに印刷しています。

シリーズのトレーは全て環境に配慮した紙トレーを使用していることも、人気ポイントです。丼タイプの『いまどきごはん』シリーズ8品のラインナップもあります。

「五目ごはんと鶏と野菜の黒酢あん」が人気商品。

同社では、主に1人でランチを食べる女性層のニーズを獲得していると分析しています。

「ワンプレート」への注目度アップはコロナ禍中からで、ネット通販のお弁当型冷凍食品と無縁ではないかと思います。たんぱく質にこだわった「Muscle Deli(マッスルデリ)」、低糖質をうたう「nosh(ナッシュ)」、RIZAP(ライザップ)の「サポートミール」、一流シェフ監修「三ツ星ファーム」などなど、挙げだしたら切りがないほど多彩です。

配送料がかかりますので、少し高めにはなりますが、「ワンプレート」冷凍食品により、食材の買い物不要、調理不要、洗い物不要、献立に悩むこともないというメリットを訴えて顧客を獲得しています。さらに、筋肉ムキムキに、ダイエットしたい、美味しいものを家で食べたい、といったさまざまなニーズに応えていると言えます。

■大手メーカーも続々「ワンプレート」参入

「オンザトレー」のコンセプトは、明治が長年取組んできたことでもあります。グラタン、ドリア類は、同社のメイン商品群ですが、元よりトレー入り。アルミ皿のオーブントースター調理でスタートしましたが、今はプラスチックトレーでレンジ調理が主流です。この調理ノウハウを活かした『銀座カリー』シリーズも定番の人気商品になりました。

明治のレトルトカレーブランド『銀座カリー』は今年30周年を迎えますが、同ブランドの冷凍食品「銀座カリードリア」も2011年に発売して今年で14年目です。この春は、「銀座カリーライス」「銀座ハヤシドリア」を新発売。

トレー入りのカレーライスの話題はこの春もう一つ。ニッスイ『まんぞくプレート』シリーズに新商品「ふっくらごはんとカツカレー」が登場しました。同シリーズは、2022年秋からで、コシヒカリブレンドの白い釜炊きごはんとそれに合うおかずというコンセプトで若い男性層を狙いました。カツカレーはシリーズ6品目です。

 

2023年秋からは、ニチレイフーズも『三ツ星プレート』と名付けてワンプレートに参入しました。今年春の新商品は、「グリルチキントマトソース&カルボナーラ」、「厚切りベーコンのグラタン&オムライス」です。「冷やし中華」で注目された麺製品とバラエティ溢れる商品ラインナップを活かしたワンプレートの展開です。

この春、日清製粉ウェルナもトレー入りに本腰です。

『マ・マー THE PASTA 贅沢野菜』シリーズ6品は今春から、袋のまま調理できる新パッケージになりました。レンジアップしたら開封、紙トレーに盛り付けたパスタメニューがすぐ食べられます。外袋が調理器具の役割を果たしますので、トレーの上にプラスチックのシールは不要。チンする、開ける、という2ステップ調理で「タイパ」良しのシリーズになりました。

■中華『かけメシ』登場、二段トレーを一気にレンチン

もちろん、『大阪王将』ブランドのイートアンドフーズもトレンドに乗った新商品を発売しました。2024年春の新基軸アイテム、トレー入りの餡かけ炒飯2品です。

上に餡、下に炒飯の二段トレーを一度にチンして、上のアツアツ餡を下の炒飯にかけると出来上がり。餡がパラッとした炒飯にからんで出来立て感が味わえます。

「かけメシ えびあんかけ炒飯」は、旨味たっぷりのえびと卵白のふわふわの餡を、直火で炒めた香ばしい炒飯にかけます。「かけメシ 麻婆あんかけ炒飯」は、本格的な3種の醤とピリッと痺れる花椒の利いた麻婆豆腐をパラパラ炒飯にかけます。

先日、TBSラジオ「金曜ボイスログ」に出演した際、MCのシンガーソングライター、臼井ミトンさんが、「かけメシ えびあんかけ炒飯」を自分で調理して食べましたが(本番では音声のみ)、その美味しさにびっくりしていましたね。ふわふわ餡をかけるところも楽しかったようです。

昨年は、マルハニチロ独占だった「あんかけ焼そば」にニチレイフーズが参入して市場が盛り上がりましたが、続く「あんかけ炒飯」の登場で“中華トレー”への注目度アップは必至。

中間流通・日本アクセスもオリジナル開発商品で冷凍弁当に力を入れてきましたが、今年春は、からあげグランプリ最高金賞受賞店舗の唐揚げと海苔弁をワンプレートにセットした2品を自社の『Delcy』ブランドで発売しました。「からあげの鳥しん監修 唐揚げ海苔弁当」「揚匠しげ盛監修 タレ唐海苔弁当」の2品です。

まだまだ、「ワンプレート」ワールドは広がりそうです。

■バラエティがあるからこそのジャンル

これだけ「ワンプレート」「トレー入り」が注目されてくると、売場は一層賑やかになってきそうです。「1食完結型」とも言われるジャンルで、冷凍庫の中に常備しておけば、何だか安心できる、という商品でもあります。

お子様でもシルバー層の方でも、レンチン1回だけで食事ができる。1人暮らしの方の簡単・満足ミール。さまざまなメニューを提供できるのは、肉、魚、野菜など何でもある冷凍食品だからこそ、なんです。

新しい時代が来たことを感じています。