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冷凍めんは美味しい! 年間20億食!!もはや「国民食」というはなし

今年2月、テレビ西日本制作の番組「ニッポンわが町うどんMAP5」の企画で、『冷凍うどん会議』に出席しました。うどん好きが集い、あれこれ語り合い、自分のイチオシ冷凍うどんを持ち寄り、試食しながら№1を選ぼう、という『会議』です。

うどんマニアも納得する冷凍うどんの美味しさ

出席者は、埼玉を日本一のうどん県にする会 会長・永谷晶久さん、年間400杯うどんを食べてきたうどんマニア第一人者・井上こんさん、うどん学を唱える香川大学名誉教授・合谷祥一先生、福岡でうどん食べ歩きを網羅してブームを巻き起こしている・岡澤アキラさん、そして冷凍食品ジャーナリスト山本純子というメンバー。司会はテレビ西日本の橋本真衣アナウンサーでした。

結局、美味しいうどんに上も下もない!ということで、№1は決まらないまま会議は終わります。そのVTRを見て「何を見せられたんだ!!」というオチだったのですが、うどん好きやうどんを研究している先生まで、「美味しい冷凍うどん」の要請に応えてくれるほど、冷凍うどんは、その美味しさで認知されていると再認識できました。

番組で、どんな美味しい冷凍うどんが?と気になった方は「エフエフプレス」の番組リポート記事をぜひご覧ください。

冷凍食品情報サイト FrozenFoodPress

テレビ西日本制作(フジテレビ系)「ニッポンわが町うどんMAP5」、博多華丸・大吉さんのMCで2月26日放送され…

冷凍めんのコシは「水分勾配」

『冷凍うどん会議』の中で山本は、冷凍うどんのコシ、美味しさのヒミツを日本冷凍めん協会提供のイラストを使って説明しました。

イラストは、ゆでたての状態のめんの断面と、時間が経ってのびてしまっためんの断面の比較です。ゆでたてで凍結して「時間を止めた」冷凍めんは、外側の水分量が80%程度、中央は50%程度です。水分勾配(こうばい)というのですが、この水分量の差が「コシ」として美味しく感じられるのです。

ちなみに、九州人はやわらかいうどんしか食べない、とよく聞きますが、岡澤さんのプレゼンした因幡うどんは、口当りがやわらかい食感の中にも適度なコシがありました。

もう一つ、山本が番組内で訴えたことは、冷凍めんはもはや「国民食」だということ。年間生産食数は、20億食。つまり日本の人口で割ると、国民1人あたり、年間約16食。国民は、月に1回以上必ず冷凍めんを食べている、という計算になります。これはもはや「国民食」と言うべきではないか、という話。実際、日本冷凍めん協会では、かつて、冷凍めんは国民食!と打ち出すPRをしたことがあります。

まあ、とにかく、冷凍めんは美味しい。うどんは釜揚げ状態、パスタはアルデンテ、そばは打ち立てゆでたて、ラーメンももちろん、湯切りしてスープを注いだ出来立ての再現、ということです。

2022年の冷凍めん生産量は、20億416万食、12.2%増

2023年4月、日本冷凍めん協会が発表した「冷凍めん年間生産食数調査」によりますと、2022年の冷凍麺生産量は、20億416万5千食で前年比12.2%増と大きく伸びています。コロナ禍により業務用の生産量が大きく落ち込んだ2021年から転じて、過去最高だった2020年実績(20億943万7千食)に次ぐ史上2番目の数量です。

冷凍めん生産量20億食のうち、「うどん」は11億食。55%を占めています。そしてその9割近くが「素材めん」、つまり「玉うどん」です。

コシの強さが人気のさぬきうどんを筆頭に、稲庭風も夏場にのどごしが良く人気です。最近は、相次ぐ食品の値上げラッシュの中で、リーズナブルで便利な主食系素材として家庭用玉うどんの人気が急上昇と聞きます。

品目別に見ると、大きな伸びを示しているのは「中華めん」です。つまり、ラーメン。なんと、前年比120.7%、3億5200万食。特に市販用は130.7%とすごい伸びでした。

冷凍ラーメンのブーム、昨年中頃から顕著ですね。スーパーの冷凍食品売場では、扉1枚のスペースが冷凍ラーメン、という店も増えてきて、選べる楽しさが提供できるようになりました。

業界団体は今年40周年。冷凍うどんは来年50周年

年間20億食の数字はインパクトがあって、「国民食」と堂々と言えますね。振り返れば冷凍めんが脚光を浴びたのは、瀬戸大橋が開通した1988年。本場の香川県でさぬきうどんを食べ歩こう!とさぬきうどんブームが起こりました。そんなブームの最中、現地の人々から「へたなところよりカトキチのさぬきうどんの方がうまい」といった声もあり、冷凍うどんがブレイクしていったのです。冷凍うどんのパイオニア、カトキチのさぬきうどんが発売されたのは1974年。来年、50周年ですね。カトキチブランドは、今はテーブルマークに継承されています。

日本冷凍めん協会は、さぬきうどんブームの一歩手前、1983年11月に設立され(当時は、冷凍めん協議会)、今年40周年を迎えます。

冷凍ラーメンブームが来ていると書きましたが、その前、2013年には冷凍パスタが急激に伸びた、冷凍パスタブームがありました。1食のメニューになっていて、バリエーション豊富。レンジ数分で手軽に、美味しく食べられる冷凍パスタは、いまやすっかりお手軽ランチとして定着しています。冷凍ラーメンもブーム云々ではなく、これから冷凍食品の人気ジャンルとして定着して発展していくことでしょう。私は、冷凍パスタと同じような道のりで、生活者の皆様に認知され、品揃えも広がっていくのではないかとみています。

もちろんラーメンの世界には、即席麺、カップ麺、チルド麺とライバルが目白押し。ですが、冷凍めんが最もお店のラーメンの味わいを再現できるのではないでしょうか。冷凍ラーメンは、今後も人気が続き、圧倒的な美味しさでライバルたちを脅かす存在になるのではないかと思います。

「大阪王将」ブランドでも、近年ラーメンに力を入れていますね。餃子、炒飯、そしてラーメン。おなかいっぱいになれる街中華の定食。すべて冷凍食品で可能なのです。いやぁほんと、冷凍食品ってすごいです。