- 2023年2月16日
製造工場の人が答える!冷凍餃子の質問あるある!その4!
お客様からいただくご質問について、ご好評につき第四弾をお答えしていきます。 冷凍庫に冷凍餃子を入れていたら白く変色したけど、これって食べられる? 冷凍の餃子や水餃子を加熱したのに「一部が白くて硬いまま!」という状態になったことはありませんか? それは「冷凍やけ」を起こしているかもしれません。 簡単・便利な冷凍食品ですが、注意していただきたい取り扱い方を含めてご紹介します。 冷凍やけとは・・・ 冷凍している食品が温度変化を受けた場合に、食品から水分が抜け出てしまうことがあります。 冷凍食品は、工場にて低温で急速凍結していますが、一度凍結状態が緩み、冷凍庫内で再凍結する際にはゆっくり時間をかけて凍結されます。 その際に水分が失われてしまい、変色やパサパサの食感になることを冷凍やけといいます。 冷凍やけした餃子を食べても安全面において問題はありません。この状態でも美味しいように企業努力はしていますが、それでも変色していない状態の餃子の方が美味しいです。 冷凍やけの原因は、乾燥と酸化 冷凍やけは、乾燥や酸化が原因で起こります。 食品をそのまま置いておくと、水分が蒸発して乾燥しますが、冷凍した状態においても乾燥は進行します。 前回ご紹介した『昇華現象』によって、氷から水蒸気へと変化し、食品内の水分が抜けていきます。 食品内の細胞から水分が抜けると、抜けた部分に空気が入り込み酸化します。酸化すると変色したり、いやなにおいを出して味を悪くしたりしてしまいます。 その結果、風味や食感が落ち、品質が劣化してしまいます。これが冷凍やけのしくみです。 特に家庭の冷凍庫で食品を冷凍すると、冷凍やけを起こし、品質が劣化しやすいです。その原因は、家庭の冷凍庫は開け閉めが多いため、常に一定の温度を保つことができないからです。 庫内温度が上がると冷凍食品は溶け、温度が下がると再度凍ります。 溶けて凍って……と繰り返すと、水分が抜けて冷凍やけが起きやすくなります。 冷凍食品を購入する時のポイント 冷凍やけを防ぐために重要な、冷凍食品を購入する時のポイントをご紹介いたします。 1.売り場では冷凍の陳列棚やケースが-18℃以下に保たれているかチェックしましょう 2.カチカチにしっかり凍っているか確認しましょう 3.冷凍食品はお買い物の最後に買いましょう 4.ご自宅へ持ち帰る際は保冷バックや保冷剤などを利用し、帰宅後はすぐに冷凍庫に入れましょう なるべく、購入した冷凍食品の温度変化がないようにすることがとても重要です! 今回はここまで。 次回では、「冷凍焼けを防ぐための家庭でできる3つのポイント」「餃子や水餃子が冷凍やけしてしまった時の対処法」をご紹介していきますのでお楽しみに!