羽根つき餃子、ぷるもち水餃子の大阪王将│5フリーで食卓へお届け
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イベント

  • 2025年4月28日

大阪・関西万博で「未来」を感じ、冷凍食品の未来を思う

4月13日に開幕した「大阪・関西万博」。プレスデーがひと足早く4月9日に開催されましたので、勇んで会場へ。「いらっしゃいませ」とおじぎする公式キャラクター、ミャクミャクの大きな像を撮影していたら、何やら見慣れた「大阪王将」の赤い法被。イートアンドグループ外食事業の皆さまが、商売繁盛、万博成功祈願の「宝恵駕行列(ほえかごぎょうれつ)」に参加していました。   サステナブルな外食産業へ 万博会場内で約1000席という大型飲食施設、「サスティナブルフードコート大阪のれんめぐり~食と祭EXPO~」(白ハト食品工業㈱運営)に、「大阪王将」も出店しています。オープン後、さぞかし話題になったことだろうと思っていたら、イートアンドホールディングス2025年2月期業績発表記者会見で、仲田社長が「炎上しました」と報告。メニューの中に、松阪牛トッピングの餃子があり、価格が2300円で「高すぎる!」との批判がSNS上で盛り上がった、とのこと。 開催前の万博グルメ発表会で、「大阪王将」メニューは、サステナブル飼料で育てた大阪ウメビーフトッピングの炒飯が話題でした(本コラム:2025年1月)。同フードコートでは、今回の万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に即して、外食産業のサステナブルを考える多彩な企業が出店しています。ロボット活用(大阪王将、くくる)やプラントベース食材のメニュー。フードコート自体の運営も、有料予約席を設けるなど、大阪らしい会場の賑わいと共に、外食産業の新しさも感じさせるフードコートです。 これから万博見学を予定している皆さま、「大阪王将」には、普通の餃子メニューもありますのでご安心を。   子どもたちに見てほしい未来の「れいとうしょくひん」 万博会場の「食」に関わる話題は、いろいろ取り上げられていますが、圧巻は小山薫堂氏プロデュースによるシグネチャーパビリオン「EARTH MART」でしょう。オープニングは「いただきます」。大画面で松本潤さんが白いごはんを黙々と食べる動画が終わると、「EARTH MART」の入口が開きます。そして、私たちの「食」が「いのち」とつながることを示す展示、さらに未来「食」を感じる展示へとつながります。 その中には、「FROZEN FOOD(れいとうしょくひん)」コーナーもあります。そして、梅干しをはじめ日本が生み出し世界に誇れる「食」のセレクション、テーブルを囲んで「食」を楽しむ意義など、いろいろ考えさせられる展示へとつながっています。 同パビリオンで紹介されている未来の冷凍食品は、さらに進化して、食材を無駄なく凍結粉砕・パウダー化して長期保存する展示が目を引きます。パウダーから再成形する時には、元の食品にもなるし、新しい食品にもなれる、という「未来」が展示されています。また、お米についても、ニチレイフーズの展示協賛により、破砕米の米粉と凍結粉砕食材を合体させた「再生米」が各種展示されています。 さて、パビリオン内各コーナーのひらがなパネルが気になったのですが、公式ガイドブックを読んで納得。小山薫堂さんは、小学生こそ見て、感じてほしいと分かりやすく、展示物も低い目線で確認できるようにと工夫したそうです。 ※「進化する冷凍食」として低温凍結粉砕含水ゲル粉末と低温凍結粉砕含水ゲル粉末を使用した未来のお米や未来の冷凍食品は、山形大学生古川英光研究室とニチレイフーズとの共創で展示しています。   簡単・便利なだけではない冷凍食品の価値 「EARTH MART」出口は、静けさの森エリアにある「EARTH TABLE~未来食堂~」へとつながります。同食堂は1つの建物に複数の店舗が軒を並べる長屋スタイル。ニチレイフーズのレストラン「テラスニチレイ」の隣は、ケンミン食品によるグルテンフリーラーメンを提供する「GF RAMEN LAB」、その隣はブラックモンブランの竹下製菓によるカフェ「Earth Sweets」です。 「テラスニチレイ」では、レジに続く店内壁面に各種動画を流していて、簡単・便利なだけではない冷凍食品の価値を伝えています。急速凍結で栄養をしっかりとキープして、長期保存ができ、使いたい分だけ使えてむだがなく、サステナブルである冷凍食品。そんな魅力を広く知らせていくこと、新時代の外食産業へ貢献していくことが同店の狙いです。 同社の万博出店は、1970年大阪万博以来2度目です。前回の「テラス日冷」は、冷凍食品のハンバーグなどを使用したメニューを提供して、冷凍食品を活用したチェーンレストラン隆盛の契機になりました。今回の万博では、直火炒め炒飯の冷凍食品をベースに、客の好みに合わせたカスタマイズ炒飯を調理ロボットが炒めます。 ロボットで炒飯を炒めるという調理は、「大阪王将」とかぶっているようですが、ロボットメーカーによると、「冷凍炒飯を炒めるプログラムとごはんから炒めるプログラムは全く異なります」とのこと。便利なロボットを使うのも、人間の知恵がまず重要、ということですね。   物価上昇、でも購入、その期待に応える業界へ さて、日本冷凍食品協会は4月、“冷凍食品の利用状況”実態調査結果を発表しました。冷凍食品利用層の一般消費者を対象にしたアンケート調査結果です。今回の調査は、さまざまな食品の価格が上昇する中での購入意欲がひとつの焦点になりましたが、冷凍食品はほかの食材・食品に比較して購入量があまり変わらない、という結果が出ました。 昨年も「タイパ(タイムパフォーマンス)が良い」から冷凍食品を購入しているという方が多い、という結果が出ていましたが、今回も同様でした。「必要性が変わらない」から購入する、という意見が目立ち、暮らしの中で必要とされる食品になったのだぁと実感できる調査結果でした。 それはつまり、期待に応える食品産業にならなくてはいけない、という強い想いを業界人に感じさせるものでもあります。 未来に夢を抱く子どもたちにも「冷凍食品ってスゴい!」と感じてもらえるように、私も生産者の熱い想いを伝えていくライフワークをますますまじめに、力を入れていきたいと決意した春でした。  

  • 2025年2月19日

スーパーの祭典「SMTS2025」 大型ブースメーカーに冷凍食品の存在感が光る

年に1度のスーパーの祭典「スーパーマーケットトレードショー:SMTS2025」(一般社団法人全国スーパーマーケット協会主催、2/12~14、幕張メッセ全館)を取材して、ますます強く、確かなものになってきた冷凍食品トレンドを感じました。 それは、大きなブースで出展して目立ったメーカー、イートアンドフーズ、ニップン、日清製粉ウェルナが共に、冷凍食品を強く打ち出す展示だったことからも明らかなのです。   広がる餃子の世界観~焼き立て「クリスピーひとくち餃子」 SMTSの広い会場の中でも、VIPレストラン協賛のメーカー2社、イートアンドフーズ、ニップンは、ひときわ目立つ存在です。  イートアンドフーズのブースは、黄色い「大阪王将」のドデカ看板。町中華風のれんをかけて、餃子、水餃子などを試食PRして、いつも行列ができていました。冷凍ショーケースには、充実した中華冷凍食品の品揃えを紹介。さりげなく、「冷凍餃子(焼き餃子・水餃子)」のシェアナンバーワンメーカー(33.3%)をアピールしました。 そのショーケースの中には、今年はいよいよアメリカ進出、ということで、出来たての現地向けパッケージも展示。「羽根つき」の英訳は「Crispy Winged」です。 VIP中華食堂では、冷凍食品を組み合わせた「商売繁盛セット」を提供していましたが、私はお願いして、気になる新商品「クリスピーひとくち餃子」(止まらぬやみつき味、ハマるのり塩味)を焼いていただきました。 やはり、これはおもしろい。ひとくちでぱくぱく、いくらでもいけそうです。これはもう「おやつ」「おつまみ」かもしれません。またひとつ、冷凍餃子の世界観が広がりそうな予感がしました。   ニップン 『オーマイプレミアム』のパスタと冷凍パスタ ニップンのブースは、特大スペースを『オーマイプレミアム』ブランドの乾麺パスタで半分、冷凍パスタで半分という迫力ある構成でした。 なんといっても冷凍パスタの№1シリーズです。そのシリーズ名を乾麺パスタでも展開して、大ヒットした「オーマイプレミアム もちっとおいしいスパゲッティ」。冷凍食品と乾麺パスタ、共に絶好調なのは、マーケティング強化戦略の成果なのです。 流行りのワントレーでトップブランド独走中の同社は、今回スープカレーも可能な新トレーを開発しました。これもワントレーの世界を広げる新展開です。 大谷翔平選手の特大ビジュアルと等身大パネルの日清製粉ウェルナ 日清製粉ウェルナは、CM出演契約を結んだ大谷翔平選手の特大ビジュアルと等身大パネルで注目の的でした。 等身大パネルの大谷選手の隣では、冷凍パスタの新シリーズ『マ・マー RICH-NA(リッチーナ)』の試食PRをしました。徹底的にスパゲティレストランを調査して、人気メニューに「和風」が必ず入っていることから、シリーズの目玉商品は、「おだしパスタ」です。 そして、3月中旬からいよいよ大谷選手のTVCMが放映されます。もちろん、乾麺のパスタで70周年を迎えた『マ・マー』ブランドのリブランディングをPRするCMなのですが、「LOVE PASTA」のキャッチコピーで訴えますので、LOVE FROZEN PASTAの連想もあり、ですよね。わくわくします。   冷凍食品でしっかり「たんぱく質」 商社ブースは各社、さまざまなジャンルの集合で賑やかに展開していますが、その中でも特大スペースの出展は、国分グループ本社です。グループ企業のナックスは、「たんぱく質は冷凍食品で補う時代に」とアピールしました。そうです、日本国民の栄養摂取状況を調べると、たんぱく質不足が深刻。高度経済成長期途中の1960年代レベルに逆戻りしているのです。 展示ではワンプレート商品や具材たっぷりの麺類で、そのたんぱく質量を紹介。また、骨取り鯖をほぐしておにぎりに混ぜるなどメニュー提案も。たんぱく質摂取という切り口での売場づくり提案もしました。 「冷凍食品と栄養摂取という概念が結び付いていない方が多いので、注目されているたんぱく質摂取で提案しています」とのことでした。なるほど、なのですが、たんぱく質に限らず、冷凍食品はしっかり栄養価を保つことができる食品であることを、まずはPRして頂きたいと思った次第。 訪日外国人がスーパーでお買い物 主催者企画コーナー「食のトレンドゾーン」では、「タイパ×食」「たんぱく質×食」「インバウンド×食」「冷凍×食」と4つの食トレンドテーマを設定しました。「冷凍×食」が最も大きく、40社の出展でした。 たんぱく質では、冷凍食品ではなく、マルハニチロが「ギョニソバー」と名付けて「おさかなソーセージ」を試食PRしました。いま、魚肉ソーセージは、コスパの良いたんぱく質供給源として大人気。若い方々にとっては、新食材感覚だそうです。 「インバウンド×食」テーマでは、訪日外国人にスーパーマーケットでお買い物をしてもらう、という期待に満ちた展示が注目を集めていました。確かに、全国SM協会がこのほどまとめた「スーパーマーケット白書2025」を見ると、巣ごもり需要以降好調だったスーパーの売上げも、コロナ禍が明けて少し苦戦。インバウンドのお土産購入需要に期待大という訳です。 う~んお土産に冷凍食品は、無理かぁ~とがっくり。いやいや、トレー入り商品は、ホテルで食べてもらえるのでは?と前向きに考えることにしました。

  • 2025年1月23日

さあ、大阪・関西万博2025

♪こんにちは~こんにちは~世界の国から~♪と三波春夫が歌ったEXPO‘70:1970年開催の大阪万国博覧会から55年の今年、いよいよ大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)が開催されます。会期は4月13日~10月13日まで。「大阪王将」も地元を代表するレストランの1つとして、博覧会会場内の大規模飲食ブース、「大阪のれんめぐり~食と祭のEXPO~」内に出店し、調理ロボットも活用しながら特別メニューを提供するとか。 とても楽しみですね。 EXPO‘70は業務用冷凍食品の近代史エポック 1970年に開催された大阪万博。来場総数6400万人だったそうです。もちろん私も来場者の一人。その数年前に東京に移り住んでいたわが家は、夏休みに大阪府内の叔父の家に泊まり込み、万博会場へと向かいました。 「人類の進歩と調和」という開催テーマが懐かしいです。細かいところは忘れてしまいましたが、奇抜な形の各社・各国パビリオンのシルエットに、まだ見ぬ「未来」を感じたものでした。(55年前を語れるってすごいなぁ) そして「未来」に憧れていた中学生の山本は、11年後、冷凍食品新聞に入社、その大阪万博で、数多くの冷凍食品に関連した革新、エポックが起こっていたことを知ります。 何が起こったのかというと、以下のことがら。   ・会場内に日本冷蔵(ニチレイ)が冷凍食品活用レストラン「テラス日冷」を運営 ・ケンタッキー・フライド・チキンが会場内出店、同年11月に日本1号店【ファストフードチェーンの台頭、マクドナルド1号店は1971年】 ・ロイヤルが九州のセントラルキッチンで作った冷食を活用して、4箇所のレストランを運営、翌年、「ロイヤルホスト」1号店【ファミレス最古は1970年すかいらーく】   外食チェーンの発展=冷凍食品の需要急伸 つまり、1970年を契機に、レストランチェーン業態が誕生し、その食材の主力は冷凍食品でした。冷凍食品の利用が進んだからこそ、「マニュアル」通りに調理すればプロの調理人がいなくとも、店舗運営ができる。客にとっては、どこのチェーン店へ出かけても、期待する一定水準、同じ味わいのメニューが食べられる、という時代になりました。 日本冷凍食品協会が設立されたのは、その1年前。1970年は、工場の認定制度や自主的取り扱い基準などがスタートした年と重なります。 冷凍ポテトの輸入急伸は、1970年代から始まりました。ポテトは今や、日本人が最も多く食べている冷凍食品です。その輸入量は41万5千トン余り(2023年輸入実績)で、消費量2位のうどん(国内生産20万トン)に比較して実に倍以上なのです。   大阪・関西万博でも冷凍食品が活躍 さて、今年の大阪・関西万博でも、冷凍食品に関連したエポックが感じられるでしょうか? まだ詳細は公表されていませんが、ニチレイが再びレストラン運営「テラスニチレイ」を計画中です。 既に万博メニューの発表会も開催した、ケンミン食品は、「米粉ラーメン革命」と宣言して、会場内にグルテンフリーのラーメンを提供する「GF RAMEN LAB 大阪・関西万博店」を出店します。店内メニューには、ケンミン食品篠山工場で毎年製造している、丹波篠山産黒大豆枝豆も解凍調理してメニュー化されます。 愛・地球博では「冷凍マンモス」~まさに時空間超越 さて、話は少しそれますが、20年前の2005年に開かれた地球環境が大きなテーマであった、愛知万博:愛・地球博。その会場には、「自然の叡智」を掲げてシベリアの永久凍土から出土した冷凍マンモスが展示されました。約1万8000年前と推定されているマンモスが、「冷凍」のパワーでそのままの迫力で残っているのです。 食品ではないですが、当時の私はわくわくが止まらず、名古屋出張の用事を作り、新しいカメラを買って、プレス披露日の会場に向かいました。ガラス越しに見た冷凍マンモスは体毛も残っていて、生々しく、冷凍のパワーが生み出した時空間超越ロマンの衝撃に打たれたのでした。 未来社会に欠かせない食品へ 今年の万博の開催テーマは、「いのち輝く未来社会のデザイン」です。持続可能な社会をつくり、さまざまな「いのち」を絶やさずに未来へ。やはりわくわくしますね。 そういえば、今回のテーマソングは??? 昨年11月にDREAMS COME TRUEに決定して、先日、書き下ろしの新曲「ここからだ!」であることが発表されました。1月29日からデジタル配信とのことで、楽しみですね~ 冷凍食品の発展も「ここからだ!」とわくわくしたいです。

  • 2024年9月12日

大阪王将新CMで注目の餃子3選!簡単調理で美味しさ満点

8月に公開された大阪王将のTVCM。発表後、予想をはるかに上回る反響をいただいております! 今回は、改めてCMに関連する情報をお届けします。 新CMはどこで見られるの? TVCMは9/12(木)からの放送を予定しております。楽しみにお待ちください!   また、TVCMを先行してwebでも公開しております。以下のリンクから、ぜひチェックしてみてください!   冷凍食品 Instagram 【公式】大阪王将🥟幸せ発信基地 | 簡単・時短中華レシピ @osakaohsho_official https://www.instagram.com/osakaohsho_official/   冷凍食品 X(旧Twitter) 大阪王将🥟幸せ発信基地 @osakaohsho_info https://x.com/osakaohsho_info   YouTube 大阪王将公式チャンネル https://www.youtube.com/channel/UCmXOOY29rujsf3pIADAyDgw ブランドサイト https://www.eat-and.jp/foods/enjoy/osaka-ohsho/ CMに写っている商品は何? 気になる商品とその特徴をお伝えいたします!   大阪王将 羽根つき餃子 フライパンに並べて中火で焼くだけの簡単調理!油いらず水いらずフタいらずで、誰でも簡単にきれいな羽根がついた餃子が焼けます!さらに、秘伝のたれが2袋入っているのもポイントです!   大阪王将 スタミナ肉餃子 調理方法は羽根つき餃子と同じく、油いらず水いらずフタいらず!ガーリックオイルと刻みにんにく・おろしにんにく・あらびきガーリックパウダー・黒マー油・ローストガーリックパウダーの5種のニンニクが入っており、やみつきになる味わいが特徴です。 また、スタミナ肉餃子には岩塩がついており、Xでは「岩塩が意外だったけど、相性がいい!」という投稿が多く見られました。   大阪王将 ぷるもち水餃子   ぷるぷるもちもちの食感が特徴の水餃子。沸騰したお湯で5分程度茹でるだけの簡単調理!電子レンジでも調理可能です。 また、ぷるもち水餃子はスープやお鍋だけでなく、様々なアレンジが楽しめるのも魅力です。 →アレンジレシピはこちらから←       新CMとともに、大阪王将の魅力をさらにお楽しみください! 今後も美味しさをお届けするために、様々なコンテンツを発信していきますので、ぜひお見逃しなく!  

  • 2024年5月23日

冷凍食品はコミュニケーションツールになる!!

訪日外国人観光客が驚き、ニコニコして写真を撮る渋谷のスクランブル交差点。渋谷駅前のハチ公像を背にして対角にある「SHIBUYA TSUTAYA」(カルチュア・コンビニエンス・クラブ㈱:CCC)が、4月25日に全館リニューアルオープンしました。その3階と4階で営業する「SHARE LOUNGE」(https://tsutaya.tsite.jp/store/lounge/)のフリーフードコーナーに、今回初めて冷凍食品が加わりました。   時間制で利用料金を支払えば、快適空間で仕事や面談ができて、フリードリンク・フリーフード。つまり、飲み放談、食べ放談。従来フリーフードは、ナッツバー、お菓子、パンなどでしたが、そこに冷凍食品が初登場したわけです。 “冷凍食品食べ放題”といえば、本コラムでも日本アクセスのイベント「チン!するレストラン」(2022年東京、2023年大阪、2024年名古屋)、大阪・心斎橋のTSUTAYA EBISUBASHI地下に昨年12月オープンした「レンチン食堂」(CCCのチャレンジ業態)をご紹介しました。 “冷凍食品がいろいろ食べられること”は、ここ数年高い関心事になってきたようです。そして、いよいよ都内で、CCCが常設店のサービスとして冷凍食品食べ放題をスタートしたのです。 実際に体験してみると、何を食べようかというワクワク感があって、レンジを置いているところはちょっとオシャレなアイランドキッチン風なので気分が上がります。冷凍食品売場のようなショーケースから、自由に出して食べられる、という非日常感が楽しいスポットです。 家なら冷凍食品を食べる時は1人か、もしくは家族と一緒ですね。シェアラウンジならば、1人で食べることもありますが、友人と一緒にあれこれ選んで「それ、どう?」「あ、美味しいね」といった会話が出てきそう。もしかすると、ショーケース前で悩んでいる人に、「あ、それってこの間食べたけど美味しかったですよ」などといった会話も生まれるかもしれません。   渋谷のスクランブル交差点を眺めながら冷凍食品を楽しめる場所 「SHIBUYA TSUTAYA」の2階はスターバックスの新コンセプト店、その上3階・4階がシェアラウンジです。そのどのフロアもスクランブル交差点に面して大きな窓があり、窓側を陣取れば、人が行き交う光景を楽しみながら飲食ができます。外国人観光客の人気スポットにもなりそうです。さらに外国人が日本の冷凍食品を初体験する場にもなるかもしれません。 実際、大阪の「レンチン食堂」では、外国人の利用も増えつつあるとのこと。日本のクールな食文化体験に、冷凍食品が仲間入りしています。   シェアラウンジの3階と4階はコンセプトが異なり、3階は日本の人気サブカルチャーコンテンツ(最近はかっこよく“IPコンテンツ”と言います)のひとつである、フィギアの展示が楽しめるラウンジです。等身大フィギアもあります。席は2人がけソファ席が中心で、好きな趣味を語りあう場、と言えます。 一方4階は、落ち着いた書斎の雰囲気で、モニターを備えた半個室もあります。PCを持ち込んだり勉強したりといった、1人の利用を前提にしたシェアオフィス用途を想定しています。 シェアラウンジで数時間も居ればお腹が空くので、スナック的なものばかりでなくしっかり食事を提供できるサービスが必要だとCCCではかねてよりその対応策を検討していたそうで、昨年大阪で開催された「チン!するレストラン」の視察が冷凍食品の採用に結びついたと聞きました。 シェアラウンジの料金設定にはアルコールコースもありますので、仕事が終わってちょっと1杯のおつまみにも冷凍食品は活躍しそうです。   美味しくて満足、そして手軽 楽しい空間を提供できる冷凍食品 コロナ禍で在宅ワークが盛んだった時、自宅で手軽に、美味しく食べられる食事として冷凍食品は注目されました。もちろん、以前より、すぐに美味しいごはんを提供できるという冷凍食品のメリットは、さまざまな新しいビジネスにつながってきました。 一例は、SL Creations(SLC、元シュガーレディ、冷凍食品宅配大手)が展開している「オフィス プレミアム フローズン」(OPF)事業です。それは、いわばオフィスグリコの冷凍食品版。“置き冷食”です。企業が福利厚生の一環としてOPFを契約、毎月一定料金を支払うと、冷凍庫、電子レンジ、紙皿やカトラリーが設置されて、SLCの販売員が商品等の補充をします。企業の補助により、従業員は、1つ100円、200円といった格安の料金でSLCブランドのこだわり冷凍食品を購入でき、ランチを食べたり、残業のための夕食をとったりすることできる、というサービスです。 社員食堂を運営できない中小規模のオフィスで、従業員の食事問題は深刻です。よい環境が整っていないということが転職理由にならないようにと、福利厚生担当者は頭を悩ませているとか。 冷凍食品メーカーでも、そんな職場の食事問題解決策に対応した新しい取り組みをしています。日清製粉ウェルナは、冷凍自販機を活用した販売もできる「トレイフォーク付き 冷凍レンジ用パスタ」を開発、販売しています。 また、今年5月には日清食品が、ネット通販で販売している『完全メシ』ブランドの冷凍食品「完全メシDeli」を職場に届ける事業、「完全メシスタンド」の本格展開に入りました。これも“置き冷食”的事業です。しかも33種類の栄養素が入っている、という商品コンセプトから、健康経営に取り組む企業に高く評価されているようです。   当たり前の家庭用に納まりきらない冷凍食品 家庭用冷凍食品は、“家庭で食べる”から家庭用なのですが、どうやらそんな当たり前のことが当たり前でなくなってきているようです。 例えばトレーに入ったパスタや丼メニュー、お弁当タイプのワンプレート商品などは、ストックしておく冷凍庫と電子レンジ、そして食べる場所さえあれば、職場でも学校でも、屋外でも手軽にお腹を満たせます。紙皿や割り箸などを備えておけば、トレー入りでなくてもOK。 家庭用冷凍食品は、家庭の枠からはみ出ていて、もはや「お店以外用」?になっているのかもしれません。