前回本コラムで、「ご当地冷凍食品」について紹介したばかりですが、続いての話題を最初に。
2月18日~20日の3日間、幕張メッセ全館を会場に開催されたスーパーマーケットの総合展、「スーパーマーケット・トレードショー(SMTS)2026」で、「ご当地冷凍食品」ピックアップ展示コーナーが主催者企画として設置され、賑わいました。
われらが冷食番長こと、「ご当地冷凍食品」を愛してやまないタケムラダイ氏(冷凍食品マイスター)もニッコニコ。

同コーナーに、「日本全国!ご当地冷凍食品大賞」(一般社団法人未来の食卓主催、冷凍食品PR連盟後援)の第1回受賞商品、第2回受賞商品の中から、53社が協力して合計65品が集まりました。日本地図に書き込まれた「ご当地冷凍食品」金賞・最高金賞などの受賞商品。実際の商品の近くには、審査員代表を務めたタケムラダイ氏の寸評が掲示されていて、それをじっくりと読む人も多く、賑わいました。
昨今、スーパーマーケット関係者が冷凍食品に注目し、従来の商品群ばかりでなく、目新しいもの、ストーリー性のある商品の品揃えにも大きな関心を持っていることがよく分かる展示コーナーとなりました。
ついに、日本全国の生産者が、リテイラーが、『時空間超越』の冷凍食品を自らのビジネス発展の手段として認識したのだなぁと感銘を覚えました。
SMTS2026、力を入れるべき商品に昇格
さて、SMTS2026を取材して、それ以上の驚きは、にぎやかな「冷凍」ゾーンでした。
SMTSでは過去数年、「食のトレンドゾーン 冷凍×食」コーナーとして、冷凍食品を展示・紹介してきましたが、ついに、コーナーから「ゾーン」に昇格!したのです。いまや冷凍食品は、スーパーマーケットが積極的に力を入れるべき食品になっています。
「冷凍」ゾーンには51社・団体が出展しましたが、もちろん他のゾーン、加工食品、地方・地域産品、さらに生鮮のゾーンでも、冷凍食品の展示紹介が溢れていました。
たとえば、チューブ薬味ではなく「冷凍薬味」。わさび、しょうがをはじめ冷凍薬味は風味がフレッシュで、小分け利用ができて、しかも添加物を少なくして加工・流通できるので、おいしいものにこだわる方々に大好評です。また、生鮮ゾーンでは、野菜・青果の輸入商社のブースで、海外メーカーとコラボした、冷凍フルーツジュース(未発売)を取材しました。やはり、冷凍は、『時空間超越』メリットが、あらゆる分野で、世界で活かされているのです。
「大阪王将」の黄色い看板の前も横もその裏も「餃子」

イートアンドフーズ「大阪王将」は今年も、展示会VIPコーナーを備えた特大ブースを設置して注目を集めました。3年連続冷凍餃子№1!とパネルを掲げて勢いよく、商品展示では、海外進出製品、新商品、生協商品などがずらりと並び壮観でした。さらに人気急上昇中の「小籠包」を中心に、スーパーの惣菜コーナー向けに提案している業務用冷凍食品の展示を拡大して、力が入っていました。もちろん、お約束の試食コーナーは、常時行列が絶えない人気です。


そして、驚いたことに、通路を挟んだ前に、今回初出展の韓国メーカー、CJフーズ ジャパンの「マンドゥ」ブース。さらに、その隣には、オリジナルの冷凍餃子製造請負をPRする信栄食品ブース。そしてその斜め前には、一般社団法人焼き餃子協会のブースでした。近くには、惣菜バックヤード向けの小型餃子成型マシンの紹介ブースも、という徹底ぶり。
どうやら主催者は、「冷凍」ブースの一角を「餃子」推しでいこう、と考えたのだろうと推測できます。2026年は餃子年かもしれません。

焼き餃子協会が『餃子大賞』アワードを拡大開催
焼き餃子協会のブースでは、同協会の小野寺力代表自らPRに立って、各種餃子の試食も行いながら、「JAPAN餃子大賞2026」(主催:㈱講談社BECK、共催:焼き餃子協会、協力:㈱J-オイルミルズ、宝醤油㈱、冷凍食品PR連盟)を積極的にPRしていました。同アワードは昨年に第1回を開催し、首都圏の餃子を提供する中華店がエントリーして、餃子愛好家の方々による厳正審査により、総合1位に東京・幡ヶ谷の「餃子の店 您好(ニイハオ)」が選ばれました。

今年はさらに拡大して、「惣菜餃子部門」と「通販餃子部門」を設けて、エントリーを募集中(3月31日まで)です。通販部門で冷凍餃子が注目を浴びそうですね。受賞商品は、雑誌「大人の週末」の誌面・web掲載が約束されていますので、全国規模で盛り上がることでしょう。
品質競争ウェルカム!よりおいしく、さらに成長へ
最近、「冷凍餃子って伸びていますよねぇ」とよく聞かれます。確かに勢いよく、今回の展示会でも注目の的でした。まだこれからも冷凍餃子の需要は伸びるのか?というご心配は無用。日本の国民食の一つといわれる餃子のニーズは底堅く、冷凍餃子だからこそ味わえる本格感や使い勝手の良さ、フレッシュ感により、まだまだファン層は拡大していくことでしょう。
冷凍めんの事例を振り返れば、それは明らか。冷凍めんの商品第1号は1974年、「カトキチさぬきうどん」。それから50年を経て、冷凍めん全体の年間生産食数は20億食超(日本冷凍めん協会統計)になりました。乾麺やゆで麺、手打ちだけだった麺の世界が、“ゆでたてがスピーディによみがえる”冷凍めんの登場で拡がり、成長を続けているのです。
冷凍餃子もしかり。さまざまな形で品質競争が繰り広げられることによって、生活者の皆さまにとっては、お気に入りの定番や話題商品、特別な日のアイテム、ちょっと目先を変えた楽しみなどなど、餃子で楽しい食卓を演出することができるようになります。SMTS会場の「餃子ストリート」は、ますますマーケットが拡大する明るい未来へつながっているように思えました。