「冷凍食品の日」2024のテーマは“アレンジ”

10月18日は「冷凍食品の日」。そして10月は「冷凍食品月間」。

レイトウのトウ(10)、冷凍食品の保存管理温度であるマイナス18℃以下(業界の自主的取扱い基準)にちなんで日本冷凍食品協会が制定した記念日です。

10月は冷凍食品関連のさまざまなプロモーションがありますので、ぜひ、お見逃しなく。

 

業界最大キャンペーン「フローズンアワード」で盛り上がろう

まずは、10月1日から冷凍食品業界最大規模の消費者キャンペーンである「フローズンアワード 冷凍食品・アイスクリーム総選挙」がスタート(11月30日まで、日本アクセス主催)。

https://promotion.nippon-access.co.jp/frozen/frozenaward/2024/

 

皆さまの投票で決定する「冷凍食品・アイスクリーム総選挙」。今年はどこのどの商品がナンバーワンに選ばれるのか、とても業界内がワクワク、ザワザワする期間に入ります。いわば、業界の喜怒哀楽が渦巻くドラマチックシーズンの到来。

誰でも参加できるweb投票を行う皆さまにとっては、毎日50名様に当たるプレゼント(1000ポイント分電子ギフト)を獲得できるかどうかと盛り上がる、楽しいシーズンでもあります。

 

ドラマといえば、今年のフローズンアワード関連企画では、「フロアワ・ザ・movie」が。10月1日から毎晩配信されます。冷凍食品とアイスクリームの話題満載の連続ドラマ(47夜連続、YouTube「フロアワTV」などで配信)。本格的な俳優陣に加えて、アワードにエントリーしたメーカーの社員も多数、エキストラで登場するという楽しい内容です。実は、冷凍食品ジャーナリスト山本純子も、セリフひと言で出演します(たぶん)。

ドラマを観て、クロスワードを解いて応募するキャンペーンもあるので見逃せませんね。

 

10月18日「冷凍食品の日」、冷食協イベントは屋外でアレンジメニュー

日本冷凍食品協会では毎年、10月18日の「冷凍食品の日」記念イベントを開催していますが、今年は、例年のホテル内でのイベントではなく、屋外、アーバンドックららぽーと豊洲(東京都江東区豊洲2丁目)で開催します。

子育て世代や若い方々のお買い物スポットで、冷凍食品を使ったアレンジメニューの試食をしていただこう、というのがメインの企画です。

昨年までのイベントでも試食会はありましたが、出席者は主にシニア世代で、事前募集の抽選で、ホテルのシェフが考えた冷凍食品を使用したメニューが提供されていました。つまり、どちらかというと本格的な宴会メニュー。今年はがらりと変えて、家庭で手軽に活用できるアレンジでメニューを紹介します。

作り方を聞いたら、まねをしたくなるような簡単でおいしいアレンジや、家計を助けてくれるような安上がりでボリューミー、おいしいアレンジなどが話題になれば、冷凍食品の利用もより進み、より楽しくなることでしょう。

 

「簡単」で「おいしい」、さらに『活用』で楽しくなる

さて、冷食協の消費者調査(平成6年“冷凍食品の利用状況”実態調査)によると、「1年前より冷凍食品の利用頻度が増えた」とする人は男女とも2割以上と多く、その増えた理由を聞くと【表1】、「調理が簡単で便利だから」とする人が多く、次いで「おいしいと思う商品が増えたから」となっています。「簡単」で「おいしい」ことは、タイムパフォーマンス重視の方々が増えている昨今、かなり高い評価だと思います。

 

【表1】冷凍食品を利用する頻度が増えた理由(複数回答)

 

 

また、同調査では、「1年前に比べ、利用頻度が増えた冷凍食品」を聞いていますが、その結果は【表2】の通りです。

男女とも「ギョウザ」が増えたとする人が一番多く、次いで女性のみでは「冷凍野菜」、男性は、「ピラフ・炒飯」「パスタ・スパゲティ」がほぼ同数でした。「ギョウザ」強いですね。表示通りにすれば、フライパンで誰でも簡単に羽根つきのギョウザができることを強みに、需要層が広がっています。

利用頻度が増えている「ギョウザ」「冷凍野菜」「ピラフ・炒飯」「パスタ・スパゲティ」。もし、いつもの調理法だけでなく、ちょっとひと工夫を加えたら一層おいしくなる、チョイ足ししてさらにおいしくなる、という『活用の仕方』についての情報が広まれば、さらに人気が高まるかもしれません。

実際、「冷凍野菜」の利用が増えたという背景には、

  • 自然解凍で利用できる冷凍野菜の普及(食べられる状態まで茹でて冷凍したブロッコリーなど:ロングブランチング商品と言います)
  • 旬の時期に製造するので高い栄養価が保たれているという認識の広がり(冬場と夏場でビタミンC量が大きく変わるほうれん草の事例など)
  • 冷凍野菜は下茹でしているので「加熱し過ぎない」という料理のコツの普及
  • 家庭で食品ロスを出したくない、食材を無駄にしたくないという気持ちの高まり(SDGs)と共に広がった、「冷凍野菜は生ごみゼロ・ロスゼロ」の認識
  • 使ってみたくなるような開発商品のバラエティが広がったこと(きざみネギ、きざみオクラ、むきえだまめ、新ミックス野菜など)

などがあると思われます。

少し前までは、冷凍野菜の利用増といえば、天候不順による生鮮価格高騰が大きな理由だったのですが、そんな背景がなくても徐々に冷凍野菜のファン層が広がってきたのは嬉しいことで、メーカーの不断の開発努力に頭が下がるのでした。

人気の高い「ギョウザ」も焼くだけ、お鍋に入れるだけ、といった定番の利用ばかりでなく、さまざまに活用できる食品です。

実際、「大阪王将」ブランドの餃子つきラーメンは、「餃子はラーメンの具に最適!」というアレンジに気づかせてくれました。

 

【表2】1年前に比べ、利用頻度が増えた冷凍食品(複数回答)

〔以上、表は(一社)日本冷凍食品協会「平成6年“冷凍食品の利用状況”実態調査」より〕

 

↓餃子・水餃子のアレンジレシピはこちら

https://www.eat-and.jp/foods/recipe/

肉と野菜の具をパスタ(麺帯)で包んだもの、と考えるとイタリア料理のラビオリやカネロニが連想できます。ならば、餃子や水餃子を大胆にトマトソース・ミートソースとチーズでラザニア風に焼き上げてみることを想像すると、「おいしいに決まっている!」と予想できます。

 

山本アレンジはごくシンプル

家庭でも応用しやすいアレンジメニューを提供する冷食協イベント、というニュースを聞いて、私自身は、どんなアレンジを日常にしているかと改めて考えたり、過去の写真を引っ張り出してみたりしました。結論は、たいしたことをやっていない、ということに気付いた次第。

私の場合、開発商品自体に興味が向いているので、表示通りに調理して食べる、というのが基本なのです。でも、写真を振り返ってみると、よくやるアレンジ、気に入ってちょっと一時期ハマっていたちょい足しメニューなどがありましたのでご紹介しましょう。

 

★レンジカツは「かつ煮」が簡単に完成♪ コロッケでもGOOD!

わが家では、卵と玉ねぎだけは常にある食材。同じく必ず冷凍庫にある食品が、生協のレンジ調理対応のカツ類です。それらを使って「かつ煮」を作ることがたまにあります。簡単でボリューミーです。

カツはレンジで簡単解凍。めんつゆを好みの濃さにしてタレに仕立てて玉ねぎを煮て、カツを入れて卵でとじれば出来上がりです。

おつまみにも、ご飯にのせてもOKです。

カツでなくてもコロッケでおいしい一皿になります。すこし煮すぎると、やわやわになってしまいますが、これもまたタレにしためんつゆが浸みておいしくなります。

もちろんカツをはじめフライ類は、パンにはさんでサンドイッチメニューにすることも定番ですし、おいしいハンバーグであれば、贅沢にはさむグルメバーガー風も簡単に楽しめます。

★チキンライスでオムライス♪ ピラフのケチャップ炒めもOK

チキンライスはそのまま食べるよりオムライスにしたり、オムレツをのっけたりして食べます。その方がたんぱく質量アップになって、さらにおいしく感じます。チキンライスをわざわざ買わなくても、えびピラフのケチャップ炒めを作ってもOK。おいしいオムライスができます。

ごはんものアレンジで一時期ハマっていたのは、「えびピラフ」の「海老チリ」かけです。コンビニで両方の一人前サイズが入手できることに気づいたときに、事務所でのゴージャスな“エビエビランチ”を思いつきました。以前はよく食べましたねぇ~と思い出したら、また食べたくなってきました。

他には、“炒飯の中華丼の素かけめし”もおいしいです。しかし、ちょっと塩分過多を避けるためには、中華丼の具は2人でシェアする方が良いかもしれません。

簡単・スピーディであることが条件

かつてNHK「あさイチ!」に、冷凍食品マイスター、タケムラダイさんと出演した際、タケムラさんがアレンジメニュー「ピーマンの“詰めない”」を紹介しました。それは冷凍餃子をフライパンに並べたら、その一つひとつに、ピーマンを縦半分にカットして種を除いたものをかぶせて焼くだけ、という超シンプルなアレンジ。しかもおいしい。

これは衝撃で、冷凍食品は工場が皆さまの代わりに手間をかけて作っている『手間抜き』食品なのだから、アレンジも同じように『手間抜き』コンセプトでいいんじゃないか、と感心した次第。アレンジにたくさん時間がかかってしまっては、本末転倒になってしまいますね。

調理冷凍食品はある程度味が出来上がっているものなので、足す食材はなるべくシンプルなのが良いのです。シンプル・イズ・ベスト!皆さまにも、お気に入りアレンジをぜひ見つけてほしいと思います。

 

日本冷凍食品協会Web アレンジレシピ

https://online.reishokukyo.or.jp/recipe/