羽根つき餃子、ぷるもち水餃子の大阪王将│5フリーで食卓へお届け

「節約」志向のいまこそ、冷凍パワーを使いこなそう!

6月に入って30℃以上の夏日も幾日か、「あぁ、また、あの猛暑の夏が迫っている、、、」と、ちょっと憂鬱ですねぇ。電気・ガスの補助金がなくなる6月。定額減税というありがたいお金をもらえるけれど、食品をはじめあらゆるものの価格はまだまだ上がりそう。財布のひもは締めざるをえず、「節約」の話題が盛り上がります。

今回は、冷凍食品とホームフリージングは、家計に優しい! がテーマです。

 

■外食より「お弁当」「家飲み」で節約

コロナ禍中スーパーに誕生した「おつまみ」コーナー

 

食料自給率40%以下(カロリーベース)。つまり生活する上で必要な食料の60%以上を海外から買っているわが国ですので、昨今続く円安基調は大打撃。さらに、エネルギーコストも物流コストも人件費も上昇して、食品メーカーは自助努力だけではコストアップ分を吸収できません。

食品全般の例にもれず、冷凍食品も価格改定が数度にわたって行われています。価格が上げれば消費者は敏感で、少し買い物点数を減らしたりします。つまり、節約。

前年度の各社業績発表を聞くと、価格改定をしたことで冷凍食品売上は前年を上回っていますが、販売数量では減少している企業が多くあり、消費行動がすぐ生産者の業績に反映されています。ただ、冷凍食品のジャンルは非常に多岐にわたるので、「これは必需」「ぜったいコスパ良し」と受け止められているものは、価格改定後も販売数量の落ち込みが少なかったようです。

たとえば、メーカーによっては売上大幅アップという「お弁当」ジャンル。某メーカーによると、一昨年後半あたりからずっと需要が伸びているとのこと。お昼ご飯を食べる外食店も価格改定をしていますので、リモートワークが明けて通勤するようになったら、お弁当持参で節約する方々急増、ということですね。

外食チェーンの味も家庭で楽しめる(イオンリテール「@FROZEN」の専門店の味コーナー)

 

関連して外食行動にも変化が起きています。コロナ禍が明けて会食の習慣は戻ってきても、居酒屋業態の復調は遅れているとか。お酒の好きな方々は、コロナ禍中に気楽な「家飲み」を体験していて、そこに外食メニューの価格改定が重なって「外」志向が薄れているように感じます。

家飲み=乾き物のつまみ、というイメージは、冷凍食品の「おつまみ」ジャンルの商品開発が進んだことで覆りました。コスパ良く、簡単な調理で、家飲みを豊かにする役割を冷凍食品が担うようになってきました。

家族の外食も、コロナ禍中に経験したお取り寄せが定着して、“外食レベル”の冷凍食品に対する認知度が高まりました。フレンチコースも自宅で簡単にできるとなると、家族のお祝いごとにあたって、外食にしようか、それともお取り寄せ冷凍食品で外食以上にゴージャスにするか、と悩むシーンも出てきそうです。

 

■冷凍食品こそ、コスパよし、さらにタイパよし

さて、節約志向の昨今でも、冷凍食品の需要はさほど落ちていない、と言われています。「コスパ(費用対効果)」良し、「タイパ(時間対効果)」良しとのメリットを感じさせて、冷凍食品の人気は衰えないのです。

今春、日本冷凍食品協会がとりまとめて発表した「“冷凍食品の利用状況”実態調査」(2024年2月実施)によると、冷凍食品は他の加工食品と比較して「コスパ」良し、「タイパ」良し、と認識されています。

タイパ1位を冷凍食品とする人の方が多い、という結果に驚きました。

〔資料:日本冷凍食品協会 令和6年“冷凍食品の利用状況”実態調査より〕

 

さて、素材から調理するより冷凍食品の方がコスパ良し、という話は、かねてより業界内ではいわれていて、それをどう伝えていくかという悩みがありました。例えば『炒飯調理 手作りvs冷凍食品』という企画が記憶にあります。今から20年近く前、福島県で冷凍食品のPR活動をしていた団体が行ったものですが、コスパの判定の中で、調理にかける時間についても言及していました。

その頃は、家庭での調理において、手間暇(調理時間)をコスト化するという発想は乏しかったと思います。ところが、今や「タイパ」という言葉で表現され、そのタイパに優れた食品として冷凍食品が評価されていることに感慨を覚えます。

 

■ごみの少なさというメリットも評価

上記の調査では、「出るごみの少なさ」についても聞いていますが、さまざまな「中食」の中で、冷凍食品がダントツ1位でした。

〔資料:日本冷凍食品協会 令和6年“冷凍食品の利用状況”実態調査より〕

 

主に容器・包装に関しての評価だとは思いますが、実際、冷凍食品の包装は環境問題への貢献を考えて、メーカー各社がプラスチック使用量を削減する傾向にあります。

容器・包装以外にも、冷凍食品は賞味期限が長く、食品ロス(ごみ)を出さないという点でのメリットがあります。ロスが出ないとうことは、使ったお金がむだにならない、という「節約」につながります。

 

■ホームフリージングの「冷凍」も節約に貢献

賞味期限が長く、食品ロスを出さないというメリットは、ホームフリージングでも発揮されます。ぜひ、ホームフリージングの基本を知って、冷凍食品と共にうまく食生活に取り入れてほしいと思います。

ウェブサイト「エフエフプレス(https://frozenfoodpress.com)」に、冷凍王子こと、冷凍生活アドバイザーの西川剛史さんが、「冷凍の基本」を解説してくれていますので、引用しながらご紹介します。

★冷凍の基本① 鮮度の良い状態で冷凍する!

良い状態のものを冷凍したら、良い状態で保存、悪いものを冷凍したら悪い状態のまま保存されます。当たり前のことが出来ていない人が多いと西川さんは指摘しています。

食材を買って、1~2日で使い切れないものは早めに冷凍しましょう。

ごはんやパンを冷凍する方も多いと思いますが、ごはんは炊いたその日に、パンも買ってきて翌朝に食べるものを除いて、残りは冷凍した方がしっとりしたおいしさをキープできます。

私のおすすめは、にんにく、しょうが。両者とも、うっかりするとカサカサにしてしまい、捨ててしまいがちなものですが、調理しやすいようにカットして、1回分ずつラップで包み、さらにジップ付袋に入れて冷凍するとパーフェクトです。生姜の場合、強力なおろし金をお持ちの方は、まるごと冷凍しておいて、凍っている状態ですりおろしても良いですよ。

↑写真は、つい先日も使おうと思いながらカサカサにしてしまったにんにく。もったいないので使おうと思いますが、やっぱり買ったその日に残りを全部冷凍しておけばよかったと反省。

 

★冷凍の基本② できるだけ空気と遮断する

冷凍したいものを、「できるだけ空気と遮断する」ことも重要なポイント。

冷凍庫の中は空気中の水分も凍るため、湿度が低い状態です。つまり、乾燥しやすい状態。そこに裸の食材を入れると食材から水分がどんどんと奪われてしまいます。

食材をラップで丁寧に包み込んだり、フリーザー用のジップ付保存袋に入れて、しっかりと空気を抜いてパックします。

 

★冷凍の基本③ 薄く平らに冷凍する

「薄く平らに冷凍する」ことが最後の基本ポイントです。

写真はスライスしたキュウリを塩もみして、酢漬けにしたものです。できるだけ薄く平らにすると、表面積が増えて冷気が効率よく食材を冷やしてくれます。

私の場合は、さらに、庫内の一番下(ステンレスのついた場所がベスト)に入れて、カチカチに凍った保冷剤を上に載せます。はさんで冷凍、という感じですね。他の食品に温度変化の悪影響を与えにくい、というメリットもあります。

薄く冷凍しておくと、手で折ることができて、使いたい分だけ使えます。解凍も早くて便利です。また、平らだと収納しやすいですね。

そしてホームフリージングした食品は、日持ち数週間と心得て、おいしいうちに、早めに使い切ってください。

 

野菜のシナシナ、カサカサは悲しく、捨てる時は残念で、貴重な食料資源をむだにしたという罪悪感を覚えます。そしてお金がもったいない。

ぜひ、時間を止めてくれる「冷凍」の活用を心がけていきましょう。