こんにちは。今回は台湾で販売中の冷凍餃子についてご紹介です。前編後編に分けて、商品の紹介や現地入りした時の様子をお伝えします!
台湾で現地製造!大阪王将の冷凍餃子
現在、日本でシェア拡大中の大阪王将の冷凍餃子。国内だけではなく海外にも広げていこうということで、私たちは約2年半前に本格的に冷凍餃子で台湾市場へ進出しました。「全聯福利中心」というスーパーにて3品のラインナップでスタートしました。現在では、新商品2品を追加し、ラインナップが拡大しています。さらに2024年10月からはセブンイレブンさんでも餃子を2品の販売を開始しています。
前編は、最初に発売した焼き餃子と水餃子の3品をご紹介します。
なぜ台湾市場?
イートアンドグループでは、台湾・中国を中心にアジアでの店舗拡大を加速しています。その中でも特に現在、特に台湾で多く展開しています。また、台湾からの来日観光客も増えてきており、日本国内の大阪王将店舗でも多く見かけるようになりました。大阪王将ブランドの認知が広がっている今、台湾国内で冷凍餃子を販売することになりました。台湾は、日本への親しみの意識もあり、また餃子も根付いている文化ということで日本の冷凍食品にも関心がある様です。
異なる文化での商品展開の難しさ
海外展開において一番難しいと感じたことは、文化の違いです。日本の商品展開のため、日本らしい味わいや特徴を出して試作を重ねました。見た目や現地にない表現は興味を持たれますが、実際に現地の方が食べてみると好みや食べ方の違いなどで、馴染まない・好まれないことがありました。味つけ・食感など現地に合わせながらも、大阪王将ブランドとしての守るべきところを守る。これが非常に難しかった点です。
逆にパッケージはとことん日本らしさが求められました。日本語の特徴のひらがな、カタカナを目印に日本の商品と認識して購入してもらえるそうです。日本らしい色味やタッチにこだわりパッケージを作成しました。現地に行った際に新商品のパッケージ相談もしましたが、その話し合いが面白く、今度別で記事にしたいな~と思っています。
話は戻って、日本では餃子と言えば、焼き餃子でおかずの一品ですが、台湾では餃子と言えば水餃子。さらに主食として食べられています。同じ餃子なのにここすでに文化の違いが出るんです。
商品展開もそこを意識した商品展開になっています。
日本風の餃子 煎餃
焼き餃子は現地でもなくないですが、日本の方が主流です。これは商品名にも「日本の」とつけて日本らしさをアピールしています。
台湾の食文化にあった水餃
これは台湾の食文化に基づいた商品です。冷凍食品は日常食なので、現地になじむ商品展開も必要です。主食で食べる水餃子として商品を作り込みました。皮は厚めで具もしっかり詰まったボリューム感のある水餃子になっています。味つけも台湾の方の好みのより寄せています。
日本の食文化にあったQQぷるもち水餃子
こちらは日本の水餃子の食べ方をイメージした商品展開です。台湾では、水餃子を鍋にも入れることもありますが、主食として食べられることがメインで、日本ようにスープしたりサブのメニューとして食べる文化はあまりメインではありません。日本の食べ方を推奨した大阪王将らしい商品です。日本のぷるもち水餃子をそのまま作ったイメージで開発しました。商品だけではなく、台湾のSNSでも日本らしい食べ方の提案を発信しています。SNSはこちらから
ちなみに商品名になっている「QQ」はもちもちという意味。この表現は台湾で多く使われていて、人気の高いシズルワードなんです!QQってなんかかわいらしいですよね。
現地での商品開発の中で大阪王将の店舗もでチェック
台中のららぽーとに出店している大阪王将へ行ってきました!
こんな感じでかわいくレトロ風なお店になっています。お店にはお客さんも並んでいて台湾の方にも受け入れられていました。日本と同じメニューもありながら、台湾独自のメニューもあり、ファミリーで楽しむ様子がうかがえました。びっくりしたのは、日本と違う餃子の食べ方としてたれのアレンジの説明があったことです。基本の秘伝のたれに付けることや名物の鉄ラー油をつけるだけではなく、豆板醤を混ぜたり、お酢と胡椒+マスタードのたれの紹介があり、餃子をより好みの味で楽しめるようになっていました。
餃子を食べてエネルギーチャージ!
現地のローカルな水餃子のお店にも行ってみた
台湾に行ったら、行ってみたいと思っていた水餃子が有名な「阿娥水餃」にお店に行ってきました!
そのまま食べる水餃子と酢辣湯に入れた水餃子の両方を注文しました。やはり台湾は主食で水餃子を食べるので量が多い!という印象でした。ボリューム感があるので、一人で食べれるかなと不安でしたが、おいしすぎて完食!肉感がしっかりして肉汁もたっぷり。でもこってり重い味ではなく食べやすい味で、ペロっと食べきりました。帰りのお会計の際も明るく日本語も少し話せる方が対応してくださり、また行きたいと思うお店でした。
後半へ続く
この記事では、最初に商品化した3品を紹介しました。初めてのことも多く、驚きや発見がだらけ。私は台湾に行くのも初めてだったので、食文化だけではない驚きもありました。とても大変だった思い出ですが、楽しかった立ち上げです。日本の冷凍食品って便利でおいしい!というイメージを持ってもらえるよう展開をしていきたいと思います。後半は、新商品の2品についてご紹介しますので、是非見てください!