- 2022年5月30日
進化する冷凍食品の「今」を教えてくれる「冷凍食品エフエフプレス」編集長にインタビュー
日夜進化している冷凍食品。皆さんはどんな手段でその情報を仕入れていますでしょうか?インターネットで情報を入手しているという人も多いのでは。そこで今回は冷凍食品に関するwebメディア「冷凍食品エフエフプレス」編集長で冷凍食品ジャーナリストの山本純子さんにお話を伺いました。 メディアとして成立する確かな流れを感じる、「冷凍食品エフエフプレス」誕生秘話 編集オガワ 早速ですが、「冷凍食品エフエフプレス」を始められたきっかけは何でしょうか? 純子さん 私はこのメディアを始める前は34年間、冷凍食品業界の新聞社で記者をやっていました。様々な取材をしていく中で冷凍食品について、誤解や思い込みがあり、それがなかなか変わらない状況を目にしていました。そこで安心・安全をはじめとした冷凍食品業界の真実を理解いただきたい、という思いを持っていたんです。 ちょうど編集長から管理職に変わった頃、現場の情報を伝えたいという記者魂もあって、この思いを一般家庭に伝えたい!という決意から独立、メディアを立ち上げることにしたんです。 編集オガワ なんと!昇進してから辞めることを考えた、ということですか? 純子さん そうですね、昇進して一ヶ月くらいでした。現場が好きだったので、管理職の仕事は向いていなかったみたいです。笑 編集オガワ 記者をされていたときは新聞を作られていた、ということですが、なぜwebメディアという手段を選んだのですか? 純子さん 冷凍食品の魅力を一般家庭にどうやって伝えるかと思った時に、時流もあってネットだなと思ったんです。業界紙にいて自分の媒体を立ち上げる方は意外と多いのですが、紙の媒体というケースがほとんどです。私はとにかく、正しく一般家庭に情報を伝えたいという気持ちから気軽に無料で読めるwebメディアを選びました。 友人の旦那様にwebの開発に詳しい方がいて協力をいただき、2015年10月18日の冷凍食品の日にスタートしました。 編集オガワ もともと記者、編集長というお立場で働かれていたと思うのですが、今は「冷凍食品ジャーナリスト」となっているのは何か理由があるのですか? 純子さん これも小さな工夫なのですが、名刺や記事を出した際に単なる記者というよりは、なにか冷凍食品の普及が伝わるような肩書を考えていました。最初は「冷凍食品情報発信人」などを考えていたのですが、より馴染みがある、分かりやすい表現ということで「冷凍食品ジャーナリスト」の肩書きを使うようにしました。冷凍食品協会の方にも「わかりやすくて良いね」とコメントいただきましたよ。 「冷凍食品エフエフプレス」これまでの苦労は? 編集オガワ スタートしてからの苦労などはありましたでしょうか? 純子さん 先日2,500記事を超えたメディアですが、今も日々記事作成に全力投球です。本格スタートした当初から、冷凍食品メーカー、関係団体は「思いは一緒だ」と言ってくださっていて、取材そのものが成立しない状況などはなく、むしろ応援していただけて嬉しい限りです。 編集オガワ そもそも冷凍食品についての情報発信に興味を持たれたきっかけはあるのでしょうか? 純子さん 平成元年、当時の業界紙で20周年記念事業として業界人のインタビューをする「冷食事始(コトハジメ)」という企画に携わったのがきっかけです。私は記者駆け出しで冷凍食品を始めた方々のインタビューにおける録音係でした。その中で各社のリーダーたちが「日本の食品生活は豊かになる」「良い工場を作って普及させていこう」という夢とロマンを熱く語っていて、その思いに打たれました。 編集オガワ 発信をしていて、一般家庭への情報普及についてはどうですか? 純子さん 冷凍食品には保存料を使う必要がない、という話を聞くと未だに驚く方がたくさんいますね。 また冷凍の過程で組織を壊さないようにしているので、栄養はそのまま、という話も驚かれます。聞く事がないから知らない、ということですので、常に発信して一般家庭の皆様にこうした情報に触れていただく機会を創り出すことが大事なのだと思っています。 編集オガワ これまで発信をしてきて、やり甲斐を感じた瞬間はありますか? 純子さん 2016年4月の本格活動開始ですぐに「マツコの知らない世界」に呼ばれたんです。その中でマツコ・デラックスさんに保存料不要の話をしたら「冷凍しているんだばかやろう」と言っていただいた時に「思いが伝わったのかも」と感じられましたね。 気になる冷凍食品ジャーナリストの日常の冷凍食品使用事情 編集オガワ 純子さんの家庭での冷凍食品頻度は多いですか? 純子さん 毎日のように使っていますよ!最近だと食卓に冷凍食品が無いと「あれ冷凍食品がない」なんて言葉が家族から出ることもあって、そんな話をしていると、夫が枝豆をチンしている、なんてこともあります。本当生野菜、生卵、豆腐以外は冷凍食品で間に合う気がしますね。最近だと夫がテレワークで自宅にいることも増えて、その間に冷凍餃子を焼けるようになった、ということがあります。食事の準備をしている時に暇そうだったので「焼いてみたら?」と1袋渡したら見事に焼きました。 冷凍餃子はうまく焼き上がると気持ち良い、成功体験なんですよね。 編集オガワ それは素晴らしい!成功体験で何か変化がありましたか? 純子さん 今では焼き餃子協会頒布商品もきちっと焼き上げます。お湯や油にこだわるほどのマイスターになりました。 編集オガワ 一気にそんなレベルまで成長したんですね!冷凍餃子のもつ力でしょうか。 純子さん 冷凍餃子に限らず、冷凍食品の力はキッチンや食卓で感じますね。冷凍食品によって料理が苦手な独身男性も豊かな生活ができるようになったでしょうし、私が夫に餃子を焼いてもらうのもそうで、夫婦で台所に立つコミュニケーションのきっかけにもなっていると思います。誰にでもできるからこそ、料理のきっかけ作りになるのではないかと思います。 編集オガワ 冷凍食品の持つ魅力は素晴らしいですね!ありがとうございました。 進化する冷凍食品の「今」を教えてくれる「冷凍食品エフエフプレス」に今後も注目! いかがでしたか?今回は冷凍食品の最新情報を発信しているwebメディア「冷凍食品エフエフプレス」の冷凍食品ジャーナリスト山本純子さんにお話を伺いました。もともと記者として業界の最前線にいた方が立ち上げたwebメディア、コンテンツも納得の充実度ですので注目です。 山本純子さんのコラムが連載決定! そしてなんと、これから山本純子さんに今冷凍食品について感じていることなど、コラムをこの&tableにも書いていただくことになりました!業界の最先端を常に取材し、かつご自身もヘビーユーザーである山本純子さんの今後の記事にもご期待ください!