- 2025年1月23日
さあ、大阪・関西万博2025
♪こんにちは~こんにちは~世界の国から~♪と三波春夫が歌ったEXPO‘70:1970年開催の大阪万国博覧会から55年の今年、いよいよ大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)が開催されます。会期は4月13日~10月13日まで。「大阪王将」も地元を代表するレストランの1つとして、博覧会会場内の大規模飲食ブース、「大阪のれんめぐり~食と祭のEXPO~」内に出店し、調理ロボットも活用しながら特別メニューを提供するとか。 とても楽しみですね。 EXPO‘70は業務用冷凍食品の近代史エポック 1970年に開催された大阪万博。来場総数6400万人だったそうです。もちろん私も来場者の一人。その数年前に東京に移り住んでいたわが家は、夏休みに大阪府内の叔父の家に泊まり込み、万博会場へと向かいました。 「人類の進歩と調和」という開催テーマが懐かしいです。細かいところは忘れてしまいましたが、奇抜な形の各社・各国パビリオンのシルエットに、まだ見ぬ「未来」を感じたものでした。(55年前を語れるってすごいなぁ) そして「未来」に憧れていた中学生の山本は、11年後、冷凍食品新聞に入社、その大阪万博で、数多くの冷凍食品に関連した革新、エポックが起こっていたことを知ります。 何が起こったのかというと、以下のことがら。 ・会場内に日本冷蔵(ニチレイ)が冷凍食品活用レストラン「テラス日冷」を運営 ・ケンタッキー・フライド・チキンが会場内出店、同年11月に日本1号店【ファストフードチェーンの台頭、マクドナルド1号店は1971年】 ・ロイヤルが九州のセントラルキッチンで作った冷食を活用して、4箇所のレストランを運営、翌年、「ロイヤルホスト」1号店【ファミレス最古は1970年すかいらーく】 外食チェーンの発展=冷凍食品の需要急伸 つまり、1970年を契機に、レストランチェーン業態が誕生し、その食材の主力は冷凍食品でした。冷凍食品の利用が進んだからこそ、「マニュアル」通りに調理すればプロの調理人がいなくとも、店舗運営ができる。客にとっては、どこのチェーン店へ出かけても、期待する一定水準、同じ味わいのメニューが食べられる、という時代になりました。 日本冷凍食品協会が設立されたのは、その1年前。1970年は、工場の認定制度や自主的取り扱い基準などがスタートした年と重なります。 冷凍ポテトの輸入急伸は、1970年代から始まりました。ポテトは今や、日本人が最も多く食べている冷凍食品です。その輸入量は41万5千トン余り(2023年輸入実績)で、消費量2位のうどん(国内生産20万トン)に比較して実に倍以上なのです。 大阪・関西万博でも冷凍食品が活躍 さて、今年の大阪・関西万博でも、冷凍食品に関連したエポックが感じられるでしょうか? まだ詳細は公表されていませんが、ニチレイが再びレストラン運営「テラスニチレイ」を計画中です。 既に万博メニューの発表会も開催した、ケンミン食品は、「米粉ラーメン革命」と宣言して、会場内にグルテンフリーのラーメンを提供する「GF RAMEN LAB 大阪・関西万博店」を出店します。店内メニューには、ケンミン食品篠山工場で毎年製造している、丹波篠山産黒大豆枝豆も解凍調理してメニュー化されます。 愛・地球博では「冷凍マンモス」~まさに時空間超越 さて、話は少しそれますが、20年前の2005年に開かれた地球環境が大きなテーマであった、愛知万博:愛・地球博。その会場には、「自然の叡智」を掲げてシベリアの永久凍土から出土した冷凍マンモスが展示されました。約1万8000年前と推定されているマンモスが、「冷凍」のパワーでそのままの迫力で残っているのです。 食品ではないですが、当時の私はわくわくが止まらず、名古屋出張の用事を作り、新しいカメラを買って、プレス披露日の会場に向かいました。ガラス越しに見た冷凍マンモスは体毛も残っていて、生々しく、冷凍のパワーが生み出した時空間超越ロマンの衝撃に打たれたのでした。 未来社会に欠かせない食品へ 今年の万博の開催テーマは、「いのち輝く未来社会のデザイン」です。持続可能な社会をつくり、さまざまな「いのち」を絶やさずに未来へ。やはりわくわくしますね。 そういえば、今回のテーマソングは??? 昨年11月にDREAMS COME TRUEに決定して、先日、書き下ろしの新曲「ここからだ!」であることが発表されました。1月29日からデジタル配信とのことで、楽しみですね~ 冷凍食品の発展も「ここからだ!」とわくわくしたいです。