羽根つき餃子、ぷるもち水餃子の大阪王将│5フリーで食卓へお届け
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冷凍やけ

  • 2024年6月20日

「節約」志向のいまこそ、冷凍パワーを使いこなそう!

6月に入って30℃以上の夏日も幾日か、「あぁ、また、あの猛暑の夏が迫っている、、、」と、ちょっと憂鬱ですねぇ。電気・ガスの補助金がなくなる6月。定額減税というありがたいお金をもらえるけれど、食品をはじめあらゆるものの価格はまだまだ上がりそう。財布のひもは締めざるをえず、「節約」の話題が盛り上がります。 今回は、冷凍食品とホームフリージングは、家計に優しい! がテーマです。   ■外食より「お弁当」「家飲み」で節約 コロナ禍中スーパーに誕生した「おつまみ」コーナー   食料自給率40%以下(カロリーベース)。つまり生活する上で必要な食料の60%以上を海外から買っているわが国ですので、昨今続く円安基調は大打撃。さらに、エネルギーコストも物流コストも人件費も上昇して、食品メーカーは自助努力だけではコストアップ分を吸収できません。 食品全般の例にもれず、冷凍食品も価格改定が数度にわたって行われています。価格が上げれば消費者は敏感で、少し買い物点数を減らしたりします。つまり、節約。 前年度の各社業績発表を聞くと、価格改定をしたことで冷凍食品売上は前年を上回っていますが、販売数量では減少している企業が多くあり、消費行動がすぐ生産者の業績に反映されています。ただ、冷凍食品のジャンルは非常に多岐にわたるので、「これは必需」「ぜったいコスパ良し」と受け止められているものは、価格改定後も販売数量の落ち込みが少なかったようです。 たとえば、メーカーによっては売上大幅アップという「お弁当」ジャンル。某メーカーによると、一昨年後半あたりからずっと需要が伸びているとのこと。お昼ご飯を食べる外食店も価格改定をしていますので、リモートワークが明けて通勤するようになったら、お弁当持参で節約する方々急増、ということですね。 外食チェーンの味も家庭で楽しめる(イオンリテール「@FROZEN」の専門店の味コーナー)   関連して外食行動にも変化が起きています。コロナ禍が明けて会食の習慣は戻ってきても、居酒屋業態の復調は遅れているとか。お酒の好きな方々は、コロナ禍中に気楽な「家飲み」を体験していて、そこに外食メニューの価格改定が重なって「外」志向が薄れているように感じます。 家飲み=乾き物のつまみ、というイメージは、冷凍食品の「おつまみ」ジャンルの商品開発が進んだことで覆りました。コスパ良く、簡単な調理で、家飲みを豊かにする役割を冷凍食品が担うようになってきました。 家族の外食も、コロナ禍中に経験したお取り寄せが定着して、“外食レベル”の冷凍食品に対する認知度が高まりました。フレンチコースも自宅で簡単にできるとなると、家族のお祝いごとにあたって、外食にしようか、それともお取り寄せ冷凍食品で外食以上にゴージャスにするか、と悩むシーンも出てきそうです。   ■冷凍食品こそ、コスパよし、さらにタイパよし さて、節約志向の昨今でも、冷凍食品の需要はさほど落ちていない、と言われています。「コスパ(費用対効果)」良し、「タイパ(時間対効果)」良しとのメリットを感じさせて、冷凍食品の人気は衰えないのです。 今春、日本冷凍食品協会がとりまとめて発表した「“冷凍食品の利用状況”実態調査」(2024年2月実施)によると、冷凍食品は他の加工食品と比較して「コスパ」良し、「タイパ」良し、と認識されています。 タイパ1位を冷凍食品とする人の方が多い、という結果に驚きました。 〔資料:日本冷凍食品協会 令和6年“冷凍食品の利用状況”実態調査より〕   さて、素材から調理するより冷凍食品の方がコスパ良し、という話は、かねてより業界内ではいわれていて、それをどう伝えていくかという悩みがありました。例えば『炒飯調理 手作りvs冷凍食品』という企画が記憶にあります。今から20年近く前、福島県で冷凍食品のPR活動をしていた団体が行ったものですが、コスパの判定の中で、調理にかける時間についても言及していました。 その頃は、家庭での調理において、手間暇(調理時間)をコスト化するという発想は乏しかったと思います。ところが、今や「タイパ」という言葉で表現され、そのタイパに優れた食品として冷凍食品が評価されていることに感慨を覚えます。   ■ごみの少なさというメリットも評価 上記の調査では、「出るごみの少なさ」についても聞いていますが、さまざまな「中食」の中で、冷凍食品がダントツ1位でした。 〔資料:日本冷凍食品協会 令和6年“冷凍食品の利用状況”実態調査より〕   主に容器・包装に関しての評価だとは思いますが、実際、冷凍食品の包装は環境問題への貢献を考えて、メーカー各社がプラスチック使用量を削減する傾向にあります。 容器・包装以外にも、冷凍食品は賞味期限が長く、食品ロス(ごみ)を出さないという点でのメリットがあります。ロスが出ないとうことは、使ったお金がむだにならない、という「節約」につながります。   ■ホームフリージングの「冷凍」も節約に貢献 賞味期限が長く、食品ロスを出さないというメリットは、ホームフリージングでも発揮されます。ぜひ、ホームフリージングの基本を知って、冷凍食品と共にうまく食生活に取り入れてほしいと思います。 ウェブサイト「エフエフプレス(https://frozenfoodpress.com)」に、冷凍王子こと、冷凍生活アドバイザーの西川剛史さんが、「冷凍の基本」を解説してくれていますので、引用しながらご紹介します。 ★冷凍の基本① 鮮度の良い状態で冷凍する! 良い状態のものを冷凍したら、良い状態で保存、悪いものを冷凍したら悪い状態のまま保存されます。当たり前のことが出来ていない人が多いと西川さんは指摘しています。 食材を買って、1~2日で使い切れないものは早めに冷凍しましょう。 ごはんやパンを冷凍する方も多いと思いますが、ごはんは炊いたその日に、パンも買ってきて翌朝に食べるものを除いて、残りは冷凍した方がしっとりしたおいしさをキープできます。 私のおすすめは、にんにく、しょうが。両者とも、うっかりするとカサカサにしてしまい、捨ててしまいがちなものですが、調理しやすいようにカットして、1回分ずつラップで包み、さらにジップ付袋に入れて冷凍するとパーフェクトです。生姜の場合、強力なおろし金をお持ちの方は、まるごと冷凍しておいて、凍っている状態ですりおろしても良いですよ。 ↑写真は、つい先日も使おうと思いながらカサカサにしてしまったにんにく。もったいないので使おうと思いますが、やっぱり買ったその日に残りを全部冷凍しておけばよかったと反省。   ★冷凍の基本② できるだけ空気と遮断する 冷凍したいものを、「できるだけ空気と遮断する」ことも重要なポイント。 冷凍庫の中は空気中の水分も凍るため、湿度が低い状態です。つまり、乾燥しやすい状態。そこに裸の食材を入れると食材から水分がどんどんと奪われてしまいます。 食材をラップで丁寧に包み込んだり、フリーザー用のジップ付保存袋に入れて、しっかりと空気を抜いてパックします。   ★冷凍の基本③ 薄く平らに冷凍する 「薄く平らに冷凍する」ことが最後の基本ポイントです。 写真はスライスしたキュウリを塩もみして、酢漬けにしたものです。できるだけ薄く平らにすると、表面積が増えて冷気が効率よく食材を冷やしてくれます。 私の場合は、さらに、庫内の一番下(ステンレスのついた場所がベスト)に入れて、カチカチに凍った保冷剤を上に載せます。はさんで冷凍、という感じですね。他の食品に温度変化の悪影響を与えにくい、というメリットもあります。 薄く冷凍しておくと、手で折ることができて、使いたい分だけ使えます。解凍も早くて便利です。また、平らだと収納しやすいですね。 そしてホームフリージングした食品は、日持ち数週間と心得て、おいしいうちに、早めに使い切ってください。   野菜のシナシナ、カサカサは悲しく、捨てる時は残念で、貴重な食料資源をむだにしたという罪悪感を覚えます。そしてお金がもったいない。 ぜひ、時間を止めてくれる「冷凍」の活用を心がけていきましょう。

  • 2023年5月4日

製造工場の人が答える!冷凍餃子の質問あるある!その5!

お客様からいただくご質問について、ご好評につき第五弾をお答えしていきます。 前回からの続きですので、まだご覧になっていない方は第四弾もチェックしていただけますと幸いです。   冷凍やけを防ぐための3つのポイント ※そもそも冷凍やけとは・・・冷凍している食品が温度変化を受けた場合に、水分が失われてしまい、変色したりパサパサの食感になること   冷凍やけを防ぎ、品質を落とさないために、注意したいポイントが3つあります。   1.空気に触れさせない 空気に触れた状態で冷凍すると乾燥や、空気中に含まれる酸素によって酸化するので、品質が落ちてしまいます。冷凍するときは、ラップでしっかりと包むことが大切。 ラップで包んだら保存袋に入れ、密閉すると品質が落ちづらくなります。 冷凍食品で、例えば水餃子を買ったけど一度の調理で全部使わない時などは、残りをそのまま冷凍庫にしまわず、ラップ+チャック袋で空気を抜いて密閉しましょう。   2.冷凍庫内の温度上昇を防ぐ 業務用の冷凍庫ならば、常に-18℃以下の低温に保つことができますが、ご家庭の冷凍庫は容量が小さいので、少し開けるだけで庫内温度がすぐに上昇します。その結果、冷凍食品が溶けて冷凍やけを起こし、品質が悪くなってしまいます。 ですので、冷凍庫の開閉時間をなるべく少なくし、開けた際はすぐに閉めることが大切。 また、温かい食品を冷凍庫に入れると、庫内温度が上がってしまうので、必ず冷ましてから入れましょう。 庫内に隙間があると、開けたときに暖かい空気が入ってきてしまうので、食品を詰めた状態で保管すると低温に保つことができます。冷気を閉じ込めるパッキンが劣化していないかも確認してみてください。   3.長期保存を避け、早めに食べる 大阪王将の羽根つき餃子やぷるもち水餃子などは、急速冷凍して細菌の繁殖ができない-18℃以下の低温で冷凍すると、1年間保存が可能です。 しかし、あまりに長期間冷凍していると、上述の通り品質の劣化や冷凍やけを起こしてしまうので、お早めに食べることをお勧めします。     餃子や水餃子が冷凍やけしてしまったら   冷凍やけした餃子や水餃子は、調理しても皮の一部が白く硬くなり、食感が気になる方も多いと思います。また、水餃子などをゆでて食べようとする時、白い部分を柔らかくなるまでゆで時間を長くすると、ドロドロになってしまうこともあります。 冷凍やけしたそれらを元の状態に復活させることはできないので、できれば上記の方法を用いて冷凍やけにならないようにしましょう。それでも、どうしてもなってしまうことももちろんあると思います。 そんな時のおすすめの調理方法を紹介します。   白い部分を切り取る 皮が合わさっている部分(ヒダや耳とも言います)の一部が白くなってしまった場合、それが小さければ調理用のハサミなどで切り取ってしまうのもひとつの手です。 凍っているうちに白い部分を切って、あとは包材に記載されている手順通りに調理してください。 ※凍っている餃子・水餃子は硬いので、怪我にご注意ください。   鍋やスープの具材にする 餃子や水餃子の餡が入っている部分が白い場合や、白い部分が大きい場合は切り取ることができません。切り取ることで中の餡が出てきてしまい、うまみや栄養素が流れてしまうかもしれないからです。 おすすめの調理方法は、鍋やスープの具材にしてしまうこと。 うまみや栄養素を逃さず摂取でき、味がよくしみこむので、おいしく食べることができます。     今回はここまで。 冷凍やけについて、少しでも皆様のお役に立てれば幸いです!

  • 2023年2月16日

製造工場の人が答える!冷凍餃子の質問あるある!その4!

お客様からいただくご質問について、ご好評につき第四弾をお答えしていきます。   冷凍庫に冷凍餃子を入れていたら白く変色したけど、これって食べられる?   冷凍の餃子や水餃子を加熱したのに「一部が白くて硬いまま!」という状態になったことはありませんか? それは「冷凍やけ」を起こしているかもしれません。 簡単・便利な冷凍食品ですが、注意していただきたい取り扱い方を含めてご紹介します。   冷凍やけとは・・・ 冷凍している食品が温度変化を受けた場合に、食品から水分が抜け出てしまうことがあります。 冷凍食品は、工場にて低温で急速凍結していますが、一度凍結状態が緩み、冷凍庫内で再凍結する際にはゆっくり時間をかけて凍結されます。 その際に水分が失われてしまい、変色やパサパサの食感になることを冷凍やけといいます。 冷凍やけした餃子を食べても安全面において問題はありません。この状態でも美味しいように企業努力はしていますが、それでも変色していない状態の餃子の方が美味しいです。   冷凍やけの原因は、乾燥と酸化 冷凍やけは、乾燥や酸化が原因で起こります。 食品をそのまま置いておくと、水分が蒸発して乾燥しますが、冷凍した状態においても乾燥は進行します。 前回ご紹介した『昇華現象』によって、氷から水蒸気へと変化し、食品内の水分が抜けていきます。   食品内の細胞から水分が抜けると、抜けた部分に空気が入り込み酸化します。酸化すると変色したり、いやなにおいを出して味を悪くしたりしてしまいます。 その結果、風味や食感が落ち、品質が劣化してしまいます。これが冷凍やけのしくみです。   特に家庭の冷凍庫で食品を冷凍すると、冷凍やけを起こし、品質が劣化しやすいです。その原因は、家庭の冷凍庫は開け閉めが多いため、常に一定の温度を保つことができないからです。 庫内温度が上がると冷凍食品は溶け、温度が下がると再度凍ります。 溶けて凍って……と繰り返すと、水分が抜けて冷凍やけが起きやすくなります。   冷凍食品を購入する時のポイント 冷凍やけを防ぐために重要な、冷凍食品を購入する時のポイントをご紹介いたします。   1.売り場では冷凍の陳列棚やケースが-18℃以下に保たれているかチェックしましょう 2.カチカチにしっかり凍っているか確認しましょう 3.冷凍食品はお買い物の最後に買いましょう 4.ご自宅へ持ち帰る際は保冷バックや保冷剤などを利用し、帰宅後はすぐに冷凍庫に入れましょう   なるべく、購入した冷凍食品の温度変化がないようにすることがとても重要です!     今回はここまで。 次回では、「冷凍焼けを防ぐための家庭でできる3つのポイント」「餃子や水餃子が冷凍やけしてしまった時の対処法」をご紹介していきますのでお楽しみに!