- 2023年9月28日
仕込み工程とは?皮や具を作る人たちの1日を覗いてみた
工場では、毎日餃子をはじめとした冷凍食品が作られています。 餃子の製造は大きく、原料から具や皮を作る仕込み工程と、それらを合わせて製品を作る成型工程に分けられます。 今回は仕込み工程で働く社員(仕込み3人衆)に密着して、インタビューしていこうと思います! 1日の流れ ゆきを 皆さんは仕込み工程で働く社員さんですね。入社4年目と1年目だと伺いました。 今日はよろしくお願いします。まず、1日の流れに沿って、どんな仕事をしているか教えてもらえますか。 仕込み3人衆 出勤してメールチェックして現場に降り、夜勤からの引継ぎをしてその日の作業の流れをパートさんに説明します。パートさんが円滑に休憩に入れるように作業に入りながら、その他掃除や修理が必要な箇所に対応しています。 交代の社員が来たら引継ぎをして、その日製造した製品を検食して帰ります。 ゆきを 毎日その流れなんですか? 仕込み3人衆 商品によって皮や具が違うので、一概に同じではないです。 具にスープを固めた煮凝りが入る商品なら煮凝りの製造が、エビが入る商品ならエビの下処理がそれぞれ必要になってきます。具材を入れる順番や練り時間も商品に合わせて多様です。 また、過不足があってはいけないので製造する数量を毎日調整しています。 ゆきを 確かに数量が足りなければ、製造が止まってしまいますもんね! 注意点 アレルゲンに対する注意 ゆきを 数量の調整の他に、気を付けている点などありますか? 仕込み3人衆 アレルゲンには最大限の注意を払っています。例えば卵やえびなどは「特定原材料」に分類されるので、仕込み工程でほかの商品に混ざらないよう、作業者のエプロンの色を変えて作業をし、作業終了後に原料を混ぜるミキサーもエプロンも、念入りに洗浄しています。 ゆきを アレルゲンが混ざってしまうことの危険性は、朝礼などパートさんを集めてよく話されてますよね。 アレルゲン関連含め、現場の掲示物は簡潔でわかりやすいのが印象的です。 多国籍コミュニケーション 仕込み3人衆 そうなんです。現場には社員だけではなく、パートさんや海外の実習生などもいるので、そういった人たちにこれらのルールを浸透させるなどの教育も大事な仕事です。 ゆきを 確かに、日本語が母国語でない人達にルールを説明するのは大変そうですね。現場のルールを厳しく教えるだけではなく、普段からたくさんコミュニケーションを取ることが必要になりそうです。 商品出荷前の最終チェック ゆきを いつもキッチンで餃子や麺を試食していますが、何のためにしているんですか。 仕込み3人衆 検食です。その日作った製品を上長にも食べてもらい、出荷前の最終チェックをしています。工場で製造する冷凍食品の皮や具だけではなく、外食店舗に配送する皮や具も作っていますので、それらは店舗で提供するように自分たちで巻いて(手で作って)確認しています。巻いている途中で、小さな異変に気付くこともあります。 ゆきを 例えばどんなことに気づくんですか。 仕込み3人衆 気温によって具の感触が変わることがあります。気温の高い夏は柔らかくなりやすいです。 検食で具が柔らかいことに気付くと、練り時間の調整などで品質が変わらないようにしています。 ゆきを 毎日製造して、食べて確認しているからこその気づきですね。 仕事への意気込み ゆきを 最後に、仕事をするうえで心がけている点や意気込みなど聞かせてください。 仕込み3人衆 外食店舗の餃子と冷凍餃子、水餃子、焼売、小籠包…そのそれぞれにもたくさんの種類があり、具材や練り方が違います。 パートさんや海外の実習生が間違うことなく作業できるよう、コミュニケーションはたくさん取るようにしています。キャベツやにんにく、えび、チーズなど、工場には数え切れないほどの原料や調味料がありますが、何がどこにあるか、僕たちが1番詳しいです!何でも聞いてください。 ゆきを 頼もしいですね!笑 具や皮があってこその餃子なので、これからもしっかり仕込み、お願いします! 最後に 今回は仕込みを担当している若手社員3人に話を聞くことができました。 みんな責任をもって、日々製品の変化に敏感に対応して仕事をしていました。 彼らが作った皮と具が、皆様に届く安心安全な餃子の元となっています! 次回インタビューは、皮と具から餃子を作り、冷凍するまでを担う社員たちに密着します♪