羽根つき餃子、ぷるもち水餃子の大阪王将│5フリーで食卓へお届け

企画担当が語る 大阪王将 たれつき肉焼売 パッケージデザインの道のり

こんにちは。今回は、「大阪王将 たれつき肉焼売」のパッケージについて、ご紹介したいと思います。
さっそくですが、このたれつき肉焼売は発売以来、何度もパッケージが変わってきたことをご存じでしょうか?
見た目が少しずつ変わる裏には、どうすればもっと手に取ってもらえるだろう・・・という商品企画としての思いが詰まっています。今回はその進化の道のりを、企画担当目線でお届けします。

初代パッケージ

発売は2020年9月。コンセプトは、街中華のごはんが進む大粒肉焼売でした。
冷凍食品では他にない「たれ・からしつき」の焼売ということで、パッケージに大きく「たれ・からしつき」を入れ、文字も大きく入れました。背景色は黄色で明るい色を採用し、冷凍の棚で他社商品に埋もれない存在感を狙いました。

どうしても「たれ・からしつき」を目立たせたく、羽根つき餃子のデザインでも使っている、緑と黄色の枠をたれつきの文字の下に入れ、遠くからでも見えるデザインにしました。この緑と黄色は遠くからでも良く見える配色で、ヘリポートにも使われている配色なんです。また、黄色い背景に中華っぽい柄も入れ、中華料理屋が販売する焼売!ということをイメージして作りました。社内としても自社工場で焼売が製造できることになり、期待感がすごく高くパッケージのOKがなかなかでなく、個人的にはとても悩んだことが思い出です(笑)今見返すとめちゃくちゃシンプルだな~と思います。

 

2代目パッケージ

なんと、商品名が変わりました!お恥かしながら、まだどうやった売れるか悩んでいる様子が振り返ってみても分かります・・・。また、たれつきという特徴をさらに活かすために文字だけではなくたれの写真を右上に大きく入れアピールをしました。まだまだシンプルなデザインですね。

 

3代目パッケージ

発売から1年経ち、もっとおいしさを伝えたいと思い、写真を変更。箸もちを入れ、おいしさのコピーも目立つように入れました。なんだか少し整ってきた気がしますよね。

当時の記憶では、小籠包とセットで提案をしたら売れるのではないかと担当なりに考え、点心シリーズとして小籠包とおそろいのデザインにしました。この時も変わらず、たれつきが目立つようにアイコンのようなデザインにしています。このたれつきの配色も何度もやり直しをして作り込んだのを覚えています。またちょっとダサめだったパッケージをあか抜けさせたく、もっと女性に手に取ってもらえるようにちょいオシャレを目指してデザインを作っていました。

 

4代目パッケージ

さらにガラッとデザインが変わりました。この頃も売り方にまだ悩んでいて、せいろの写真だから家庭で食べるのがイメージしずらく手に取ってもらえてないのではないかと思い、お皿に盛り付けた写真に変更しました。この時、商品名もたれつき”肉”焼売に戻しています。理由は35gという大粒で肉を頬張るような美味しさがこの焼売の売りと気づいたからです。また専用のたれに付けて食べることも、この焼売の美味しさのポイントになっていることから箸もちの写真も変更しました。文字もハルクラフトというフォントに変わっており、少し親近感の湧くデザインになりました。

5代目パッケージ

え、ちょっと変わりすぎ・・・!笑

今まで徐々に変わっていたデザインですが、ここで大幅に変更。2022年9月発売のこの時にやっと今のベースとなるデザインが完成しました。原型をとどめずなぜこんなにもデザインを変更したかというと、焼売の美味しさがここで格段に上がったからです。このリニューアルでは、金華ハムと呼ばれる中国の浙江省金華地区で作られる高級ハムの旨みが効いたスープを焼売に入れ、より旨みたっぷりでジューシーな焼売に仕上がりました。発売から2年間、改良に改良を重ねた結果、さらに美味しい焼売ができました。もっとこの美味しさの価値を伝えたい!と思い、街中華というコンセプトではなく、ちょっとリッチ感を演出し、大粒でジューシーな食べ応えのある肉焼売を専用たれに付けて召しあがれ!のようなイメージに変更しました。

パッケージに載っている料理写真は、普段はオフィスで撮影をしているのですが、この時はスタジオで撮影を行い、プロのフードコーディネーターにもお願いをして撮影をするなどかなり気合を入れた大幅なリニューアルでした。そしてこの変更が功を奏し、ここでグイッと売上が上がり、お客さんに手に取ってもらえるようになりました!

 

最新パッケージ

大きくは変わっていませんが、たれつき、肉肉しさとジューシーさ、そして大粒が分かる様なコピーや写真にしています。このパッケージは冷凍棚での視認性も高く、見つけやすいと思いますので、見かけたら是非、手に取って見て頂いたいです。

商品情報はこちらから

最後に

パッケージは商品の顔。スーパーでの数秒の出会いで、お客様に「食べてみたい!」と感じてもらうために、デザインや写真を何度も試行錯誤してました。自分自身もすごく右往左往していたんだなと思い出し、恥かしさもありますが、みんなで悩んで作ってきたんだなと考え深くなりました。
もし次にスーパーで「たれつき肉焼売」を見かけたら、その裏にあった小さな工夫や大きな熱意をちょっと思い出してみてください♪